XhunAudio IronAXE

今回ご紹介するのは、フランスのXhun Audio(ヒュン・オーディオ)社による “IronAXE (アイアン・アックス)”です。

物理モデル技術によるエレクトリック・ギターのエミュレーション・ソフトウエア音源です。その精度とサウンドのクオリティは、ホントに素晴らしい!エレキギターもここまで再現できる時代になったのだなぁ...と感慨にふける今日この頃です。

では、細かく見ていきましょう。

物理モデルの完成形

IronAxeは物理モデルなので波形によるサンプリング音の再生方式ではなく、DSP(CPU)上で構造が構築され、瞬時に計算して演算結果を再生する方式で発音します。この物理モデル方式で有名なハードシンセサイザーでは、以前にこのコーナーでも紹介したヤマハのVL1とVP1などがあります。

VL1は管楽器のモデリングで、VP1は弦楽器/打楽器のモデリングでした。最近のソフトウエアではMODARTTのPianoteq4、ハードウエアではローランドのV-PianoやコルグのKRONOSに搭載されているSTR-1音源などが代表的な物理モデル方式によるプロダクツです。

IronAXEは「エレクトリック・ギターを忠実に再現」というコンセプトとして物理モデルに特化した初のプロダクツといえます。

これが基本画面です。


  • Controls : ここでは、MIDIキーボード以外にもMIDIギターによるコントロールも選択できます。ピッチベンドレンジも調整可能。
  • Finger Sliding : あるヴェロシティ以上でスライドの効果を設定します。フレット上でのスライドが再現できるので、超リアル。
  • Strumming : IronAXEはコードをジャラーンとかき鳴らす効果が可能なのですが、その際のかき鳴らす(ストラミング)速さを調整します。
  • Excitation : ピッキングの位置と強さを調整します。Massで指弾きからピックの材質による違いも再現できます。
  • Strings : 弦に関するセクションで、ミュートの具合、弦の材質、振動の振る舞い方、弦の張り具合が調整できます。
  • Body/Pickups : ストラトキャスター・タイプかテレキャスター・タイプの選択。ピックアップの種類(シングルコイル/ハンバッキング)、ピックアップの位置、ピックアップセレクターのポジション、ボリューム/トーンの調整が可能です。

2つのタイプのモデリング(ストラト/テレキャスター)

ピックアップも選択可能です。

鍵盤上でのリアルタイム・コントロール

IronAXEで素晴らしいのは、「赤い鍵盤のコントロールエリア」を押しながら弾くことで、様々なエレクトリックギターらしい「奏法」をシミュレートするリアルタイム・コントロールができる点です。

  • C1 ミュート奏法を再現。ちなみにどの状態でも、モジュレーション・ホイールにてミュートのかかり具合をコントロールできます。
  • C#1 タッピング・ハーモニクスを再現。ピッキングではなくフレット上でのタッピングで鳴らす状況を再現
  • D1 パワーコード(ルートと5th)の奏法を再現。
  • D#1 マイナー・コードの奏法を再現。きちんとギター上でのボイシングで鳴ってくれます。
  • E1 メジャー・コードの奏法を再現。きちんとギター上でのボイシングで鳴ってくれます。
  • F1 ソロ・モード。ソロ演奏時のシングルピッキングでの音の移動がリアルです。
  • F#1 弦を離してスライドダウンした状況を再現。
  • G1 チャンク奏法の再現。

さらになんと、、、D#1とE1を押さえながらコード弾きを再現している際、C2~D#3を弾くとアップ・ストローク、E3~D#4を弾くとダウン・ストロークで演奏するという凝りよう!!素晴らしい!!

あとは、なんと言っても容量が小さい!

IronAxeは、物理モデルで計算されて発音するので、サンプリングのレイヤーで組まれた大容量、ギガ単位のPCM音源と違い、少ない容量で動作するのも大きな特徴です。

エフェクター/アンプの再現もスゴイ

  • 4系統のストンプ・エフェクター10種類
    ディレイ、リバーブ、ディストーション、フランジャー、コーラス、フェイザー、トレモロ、ワウワウ、アナログディレイ、オーバードライブ
  • ラックタイプのコンプレッサーと3バンド・イコライザー
  • 6種類のアンプ・キャビネット

以上が搭載され、様々なサウンドメイキングが可能です。


もちろん、ギターのセッティング、エフェクターやアンプを駆使して制作された莫大な数のプリセットパッチも搭載されているので、直ぐに演奏スタンバイ状態です。

今後はぜひとも、様々なモデルのシミュレーションを期待したいですね。今回のストラトキャスター、テレキャスターに続いて、レスポール、335、L5、モズライト、リッケンバッカー、プレシジョン・ベース、ジャズ・ベース、ヘフナーベース、どんどん再現して欲しい。ワクワクしますな。

何はともあれ、このIronAXEのサウンド・クオリティのスゴさはぜひぜひ下記のムービーにてご堪能下さい。そのリアリティに目が釘付けになることでしょう!!


さらになんと、この“IronAXE”が日本で購入できます。

開発元のXhun Audio社との提携により、ミュージックトラックが運営しているショップサイト「メディアウエーブ」にて“IronAXE”を販売致しています。

なんと、Xhun Audio社の社長Bruno氏がYoutubeのミュージックトラック・チャンネルの大ファンだそうで、トントン拍子で話が進みました。

XunAudio IronAXE ¥10,800(税込み)絶賛発売中です!

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