SEQUENTIAL PROPHET X

ここに注目:

  • SuperSaw も搭載した2基のデジタルオシレーター
  • 8Dio 社の高品位なサンプルライブラリを 150GB も搭載
  • 50GB の拡張エリアも待機
  • PROPHET VS の波形ライブラリも収録

PROPHETと名の付くシンセサイザーと言えば、アナログシンセサイザーサウンド(デジタルオシレーター含む)が特徴で、ビンテージの時代から現在の PROPHET シリーズまで、シンセサイザー好きであれば、誰もが注目するシンセサイザーのブランドです。

今回、PROPHET X は、オシレーター部分にデジタルオシレーター2基と、サンプリング・インストゥルメントのオシレーターを搭載したハイブリッド型のシンセサイザーを発表しました。今までデジタル波形を搭載したベクターシンセサイザー、PROPHET VS や、オシレーターの一部にデジタル波形のウェーブテーブルを搭載したシンセサイザーはありましたが、完全なPCM波形のサンプルライブラリのオシレーターを搭載してきたのは PROPHET X が初めての機種です。

音源部の特徴

PROPHET X の音源部は、アナログサウンドを再現する高解像度のデジタルオシレーターを2基、サンプリング波形をオシレーターとするサンプル・インストゥルメントを2基装備しています。この4つのオシレーターを使用してサウンドを生成する仕様になっています。また、プログラムの構成はレイヤーAとBのバイティンバー方式になっているので、プリセットのプログラム音の厚さや、音の作り構成が複雑で、様々な数の音が聞こえ、数種類のリアルタイムコントローラーで複雑に変化します。

オシレーター

PROPHET X のオシレーターは、デジタルオシレーター2基で構成されています。波形はクラシックなアナログに搭載されるサイン波、ノコギリ波、パルス波の他に、多層なノコギリ波の SuperSaw を搭載しています。それぞれの波形は、SHAPE MOD によって、波形のキャラクターを変えることができるので、通常の固定された波形と比べると様々な波形を生成することができる仕様になっています。モジュレーションのソースとしても設定できるので、LFO で変調して波形を連続的に変化させることなども簡単に出来ます。

サンプル・プレイバック

今回新しく搭載されたサンプリングのオシレーターを PROPHET X では、サンプル・インストゥルメントと呼び、2基のサンプル・インストゥルメントを装備しています。

元となるサンプルライブラリは、高品位なサンプルを提供する 8Dio 社の16ビット 48kHz のサンプルライブラリで、150GB ものアコースティック、インストゥルメント、シネマティック、エフェクト、アンビエントなどのステレオやマルチサンプリングされたサウンド素材を搭載しています。

また、この他にも追加ライブラリ用に 50GB のストレージも内蔵されているので、今後無償や有償で提供されるサンプリングサウンドやユーザーサンプリングのサウンドを格納することができるなど、今後の拡張性も考えて作られています。

サンプル・インストゥルメントは、サンプリングされた素材のループやストレッチなど、波形レベルでの本格的なエディットが可能になっており、トーンコントロールも装備しています。

サンプル・スタート、サンプル・エンド、ループ・サイズ、ループセンター、ループ ON/OFF、サンプル・リバース、サンプル・ストレッチ、ビットレート・リダクション、サンプルレート・リダクションを設定可能

また、もう一つのバリューとして、PROPHET VS の波形を全て搭載しているので、往年の PROPHET VS のサウンドをリッチに再現したり、Arturia の ProphetV シリーズのような PROPHET5 とPROPHET VS をレイヤーしたサウンドが簡単に再現できます。

フィルターセクション

PROPHET X のフィルターは、新開発、完全アナログのヴィンテージ・デザインをベースにした -24dB/Oct のレゾナント・ローパス・フィルターを搭載しています。左右それぞれのチャンネルに1基づつ搭載し、サンプル・インストゥルメントとオシレーターのそれぞれにフィルターを使ったり、ボイスモードをモノラルモードにしてスタックモードで2基のフィルターを使用することも出来ます

ボイスモード

MIXER で INSTRUMENT1 / INSTRUMENT2 / OSCILATOR1 / OSCILATOR2 の各音源のボリュームを調整することで、一つのレイヤーが構成されます。

Prophet X は、16ボイスのポリフォニックですが、ステレオモードで8ボイス、モノラルモードで 16ボイス、スタック(レイヤー)・スプリットモードでは、4ボイスで動作します。モノラルのユニゾンもボイス数を指定して使用することが出来ます。

ステレオとモノラルと言う考え方は少々わかりづらいですが、アコースティックピアノやストリングスなど、ステレオサンプリングされた素材をステレオのそのまま使用する場合は、8ボイスのステレオモードとして動作します。一方、オシレーターの波形でシンセサウンドを作り、モノラルサンプリングの波形をアタックで追加して使用し、最終的に内蔵エフェクトのコーラス、リバーブでステレオに広げた場合には、元々の音源ソースはモノラルなので、16ボイスとして使用出来ます。

その他の仕様

エンベロープジェネレーター
ループ可能な 5ステージ(ADSR+ディレイ)のエンベロープ・ジェネレータをー 4基搭載しています。

エンベロープ3,4は、DESTINATION によって変調先を自由に指定が出来るので、音作りの幅がかなり広がります。

LFO
LFOは4基装備しています。

波形 : 三角波、ノコギリ波、逆相ノコギリ波、矩形波、ランダム (サンプル&ホールド)

モジュレーション
28のソースと 88のデスティネーションを設定可能な 16スロットのモジュレーション・マトリクスを装備しているので、複雑な変調による細かな音作りが出来るようになっています。

ポリフォニックステップシーケンサーとアルペジエーター

ポリフォニックステップシーケンサー

ポリフォニックステップシーケンサーは、1ステップあたり6ボイスで64ステッププログラムすることが出来ます。特に威力を発揮するのは、スタックモードやスプリットモードで演奏した場合に、それぞれのレイヤーに別々のポリフォニックステップシーケンサーが動作することでしょう。


アルペジエーター

アルペジエーターもフルスペックのアルペジエーターを搭載しています。

パターン : アップ、ダウン、アップ+ダウン、ランダム、アサインモード

エフェクト

エフェクターは、レイヤーごとに2基づつ使用できる装備ので、合計4つのデジタルエフェクターが装備され、同時に使用することが出来ます。エフェクトのパラメーターは、モジュレーションマトリクスのソースとしてもコントロール出来るので、多彩な音の変化をリアルタイムでコントロールすることが出来ます。

リバーブ、ディレイ (標準ディレイと BBD ディレイ)、コーラス、フェイズ・シフター、フランジャー、ヴィンテージ・ロータリー・スピーカー、ハイパス・フィルター、ディストーション

デモ&レビュー映像

音作りの可能性は、PROPHETシリーズ最強!

今回の PROPHET X は、普通に考えるとアナログ(バーチャル)シンセサイザーに PCMサンプラーを合体させたハイブリッド・シンセサイザーのスタイルで、特に新しい組み合わせではないのは確かだと思います。

では、実際に触って音を出してみて、今までのハイブリッド型と何が違うかというと、 8DIO のサンプリング波形、インストゥルメント、素材のクオリティの高さです。

通常は、メーカーでサンプリングした素材を搭載するのが一般的ですが、わざわざ外部のクオリティの高いメーカーの素材とタッグを組んだことだと思います。

そこで、グランドピアノやギターなどのアコースティック系をシンセサイザーとレイヤーで組むサウンドではクオリティの高さ以外は、今までのシンセサイザーとあまり変わりませんが、シネマティック、アンビエント系、効果音など、アナログ系シンセサイザーでは表現することは難しいサンプリングされたさまざまなサウンドと PROPHET のアナログサウンド、多彩なモジュレーションによる複雑なサウンドが組み合わさることで、今まで聴いたことのないサウンドを聴くことが出来ました。また、そのサウンドをリアルタイムでコントロールできることも大きいと思います。

まさに、アプローチを変えることで、「 PROPHET は PCMサンプラーを組み合わせると、こういう音が出せる!」という主張が伝わってきます。

是非、店頭やデモサウンドなどで聴いて確かめてみてください。

いままでのハイブリッド型とは、音が違います!

販売情報

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