ZOOM ZFX 応用編

この「応用編」では、オリジナルパッチの作成とエディット方法にスポットを当てて解説していきます。

まずパッチの作成からです。

それでは、少々凝ったセッティングのパッチを作ってみましょう。ZFX Plug-inには「Splitter」というツールが用意されていて、ギターの出力を2系統に分ける事が出来ます。これによって2台のアンプから同時に音を鳴らす事が出来るのです。更には「Splitter」を複数台使用する事で、何台ものアンプを同時に鳴らす事も可能な訳です。(どこまで増やせるかはお使いのパソコンのCPU等によって変わって来ますが・・・)

今回は「Splitter」を使ってギターからの出力を2系統に分け、それぞれ別のアンプで全く違った音色を作り、ステレオで出力してみましょう。片側がクリーンサウンド、片側が若干の歪みで、アルペジオにもカッティングにも使える即戦力になるような音を目指します。

では、新しくオリジナルの音色を作って行きましょう。

今回は全く新しいバンクを作ってみるので、バンクの下にある「NEW」ボタンをクリックします。

すると、新しく「Bank_028」が作られ、アンプやキャビネット等が全く選ばれていない画面が表示されます。この「Patch_000」に新しい音色を作って行きます。

では次に画面左上部「CATALOG」をクリックして使用する機材を選んで行きましょう。

「CATALOG」の「TOOLS」タブをクリックして「Splitter」を下のエフェクトエリアの「Amp Module」の左側にドラッグ&ドロップします。

これでギターからの出力が2系統に分かれました。次にアンプをもう一台使う為に「Amp Module」を、そして2台のアンプからの出力のバランスを取る為に「Mixer」をセッティングします。

ちなみに、アンプやキャビネットを複数台選んだ場合、「Amp Module」の矢印が赤く表示されているアンプが「表」に表示されます。(エディットしたい「Amp Module」をクリックすると表示が切り替わります。)

さぁ、これで大まかな音の流れは出来ました。次にアンプをセッティングして行きましょう。

まず一つは、クリーンな音色にしたいので「JAZZ CLEAN」を選んでみました。

セッティングは

  • BRIGHT = ON
  • VOLUME = 5.00
  • TREBLE = 7.06
  • MIDDLE = 3.01
  • BASS = 6.00

エフェクターはアンプの前に「Dynamic Compressor」と「Chorus Vibrato」を、アンプの後にリバーブの「Room」をセッティング。セッティングはそれぞれこんな感じにしてみました。

Dynamic Compressor

  • LEVEL = 7.00
  • SENSE = 3.04

Chorus Vibrato

  • Level = 10.00
  • Intense = 4.00
  • Depth = 5.00
  • Rate = 3.09Hz

Room

  • Decay = 1.90
  • PreDelay = 3.90ms
  • Tone = 5.00
  • Mix = 7.72

キャビネットは色々と試した結果、「MB Dual Stack 4X12」に。 いわゆるオリジナルの「JAZZ Combo 2X12」よりも若干固め、かつ再生音域が広い感じで個人的に好みでした。 マイクは“抜けは良いが痛くない音”を目指して「Condenser 414」をスピーカーの真ん中よりほんの少し(マイクの幅位)ずらした辺りを狙って一番近い位置にセッティングしました。

セッティングその1

マイクに関しては、種類はもちろん、立てる位置で音が大きく変わって来ますので、ギターを弾きながらマイクの位置を前後左右に動かして好みのセッティングを見つけてみましょう。

また、実際のレコーディング時に多用される様に2本のマイクでバランスをとりながら録音したいという方もいることでしょう。 その場合は、今回の応用で「Splitter」と「Mixer」を使用しましょう。同じ音色のアンプを2台用意してマイキングだけ変えてあげる事で対応出来ます。

では、次にもう一台のアンプをセッティングしていきます。2台目の音作りをする時は、先に作ったアンプの音をミキサーで絞っておきましょう。

今度は若干歪みつつも輪郭がはっきりした音色にしたいので、アンプは「MS_Crunch」を選んでみました。

セッティングは

  • PRESENCE = 6.00
  • BASS = 8.06
  • MIDDLE = 8.06
  • TREBLE = 2.01
  • MASTER VOLUME = 7.06
  • PRE-AMP VOLUME = 8.85

エフェクターはアンプの前にノイズリダクション「ZNR」を、アンプの後に「ENSEMBLE」とリバーブの「Room」をセッティング。

エフェクターを2系統使用する場合、エフェクターをドラッグ&ドロップした際に別な系統の方に接続されてしまったりしますが、その場合、シールド部分を右ダブルクリックで切断。新たに左クリックで接続し直すことができます。

セッティングはそれぞれこんな感じにしてみました。

ZNR

  • Thresh = 3.04

ENSEMBLE

  • Depth = 0.95
  • Rate = 0.60Hz
  • Mix = 1.94

Room

  • Decay = 1.90
  • PreDelay = 3.90
  • Tone = 5.00
  • Mix = 4.30

リバーブは空気感を合わせる為に、先に作った音とほぼ同じセッティングです。しかし、あまりぼやけてしまうのも嫌なので、エフェクトレベルはクリーンよりも低めに設定しました。

キャビネットはそのままのマッチングで「MS Crunch Stuck 4X12」に。やはりこの手の荒々しい音はこの組み合わせが最強ですね。

マイクは「Dynamic 57」で、スピーカーの中央を狙って、一番近い位置にセッティングしました。

セッティングその2

さぁ、2台の音をミックスして聴いてみましょう。「MIXER」のPANは左右に振りきっておきます。

同じバランスでは歪んだ方のアンプが大きいですね。ここで自分好みにバランスをとります。今回、私はクリーンを「6.02 dB」歪みを「-8.82 dB」にしました。若干クリーンを大きめにした方が、アタック感がはっきり出て効果的かと思います。アルペジオでもカッティングでも使える、中々良い音が出来たと思います。

最後にパッチに名前をつけて保存します。バンクとパッチの名前の部分をダブルクリックすると名前を変更できるので、自分好みの名前をつけてその下の「STORE」ボタンをクリックすれば保存完了です。

実際の作業時にはマメに保存した方が良いですね。では、映像で実際のPATCH制作の流れと音色を確認してみてください。

次の「アドバンス編」では、付属のDAWソフト「Cubase LE 4」を使っての録音作業を中心に解説します。

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