VISCOUNT Legend '70s

ここに注目:

  • 73,88鍵のモデルを揃えたステージピアノ
  • カスタマイズ可能でユニークな音源モジュール方式
  • モダンだけどどこかレトロなデザイン

イタリアの有名なオルガンメーカーVISCOUNTからユニークで本格的なステージピアノが発売されました。(2021年4月時点、日本ではまだ販売されていません)VISCOUNTはパイプオルガンや電子オルガンを販売していますが、過去にもOberheimのブランドでOB-12というシンセサイザーを一時的に復活させたことがあるメーカーでもあります。

本格的なステージピアノ

Legend Artist Compact

VICOUNT Legend '70s ステージピアノ、全体的にブラックで作られたクールなデザインがいいです。ステージピアノとしては後発のメーカーになりますが、そのデザインはどこか懐かしくレトロなデザインで、最新のステージピアノという雰囲気がしません。そこがいい落ち着いていていいです。

恐らく黒のボディーにシルバーのパネルフレームがどこかRhodeエレクトリックピアノを思わせ、ビンテージシンセ風のツマミとProphet-5風のプッシュスイッチがレトロ感を出しています。名前の通り、Legendとして有名な70年代のビンテージのエレクトリックピアノをイメージしたんだと思います。写真以上に本物はカッコイイです。

3種類のモデル

Legend Artist W
Legend Artist

VISCOUNT Legend '70s には3種類のモデルがあります。

  • Legend Artist Compact
    今回ビデオで紹介している73鍵のモデルです。ベロシティ付きハンマーアクションの鍵盤で、重量も16.2Kgと、ステージピアノ、エレクトリックピアノとしては比較的軽い部類に入ると思います。
  • Legend Artist
    88鍵のモデルです。Compactと同じハンマーアクションの鍵盤を使用していています。
  • Legend Artist-W
    88鍵のモデルですが、鍵盤が木製のグランドハンマーアクションを採用した本格的なモデルです。

基本的に鍵盤数と鍵盤の素材が違うだけで、カスタマイズ可能なモジュールタイプの本体は同じになります。88鍵モデルは横幅が広くなる分、搭載可能なモジュールの数が増えます。

標準で付属するモジュールと音源方式

VICOUNT Legend '70s は搭載されたモジュールによって様々なサウンドが利用出来る仕組みになっています。標準では、ProgramをコントロールするセクションとEffects,Reverb,EQ,Volumeを管理するメインモジュールElectricPianoモジュールSOUND COLLECTIONモジュールが搭載されています。

また、モジュールにはそれぞれON/OFFのスイッチが付いていて、サウンドのレーヤーやスプリットが出来るようになっています。

E.Piano Module

エレクトリックピアノの音源は物理音源です。鍵盤とのマッチングうまくチューニングされているのか、とてもリアルな8つのプリセットがあります。

Rhodes 5種類
Wurlitzer 2種類
E.Grand(CP)1種類

E.Piano

Collection Module

このモジュールはPCM音源(High Definition Sampling (HDS))で Pad, Strings, Choir, Brass, Keyboard, Organ, Bass, Guitar, Bells, Marimba など、おそよ100 種類のサウンドが入っています

Sound Collection

メインモジュール

Program
Effects Section

プログラムセクションは、各モジュールのオンオフの状態やエフェクトの状態を一つのプログラムとして管理するメインセクションになっています。全てのモジュールはここで管理されます。

エフェクトも2系統のインサート・エフェクトとリバーブ、Equalizerが用意されています。EQは、マスターサウンドのイコライザーとしてHi,Mid,Lowの3つのパラメーターをスライダーで調整出来ます。

INSERT EFFECT
Tremolo, Vibrato, Chorus, Flanger, Phaser, Wah-wah, Amp, Rotary, Delay, Equalizer, Compressor

REVERB
Small/Large Room, Small/Medium/Large Hall, Stage1/2, Medium/Large Plate, Spring1/2, Tape1/2

オプションのモジュール

Modules

VICOUNT Legend '70s のユニークなのは、サウンドや機能などが全てモジュールで追加、入れ替えが可能になっていることでしょう。これから発売されるモジュールもあるらしく、現在でもいくつかのモジュールが用意されています。

A.Piano Module
Clavi Module

Acorstic Piano Module
8種類の高品位サンプリングされたピアノモジュールで、ダンパーレゾナンスやペダルノイズも表現されています。標準で用意されているCollection Moduleに含まれるPCMピアノサウンドよりもハイクラスなAcorstic Piano のサウンドモジュールです。

CLAVI Module
2つモデルのClavinet Pianoサウンドが入ったモジュールで、物理モデル音源で出来ています。 Mute, Brilliant, Treble, Medium, Soft, C D, A B など、細かな設定をすることが可能になっています。

External Module (master keyboard)
SYNTH-8 Module

external (master keyboard)
Legend '70s をマスターキーボードとして使用する場合、外部MIDI機器のコントロールをするためのモジュールになっています。

SYNTH-8 Module
2オシレーター、8ボイスのヴァーチャル・アナログ・シンセサイザーのモジュールです。マトリクス方式でシンセサイザーの様々なパラメーターをコントロールすることが出来るようになっています。

充実したインターフェースとアウトプット

Back Panel

リアパネルは、AUDIO INのミニジャック、L/R MAIN OUTPUTと L/R AUX OUTPUT、充実したPEDAL系コントローラー、MIDI IN/OUT、USB端子が付いています。

USBのインターフェースが付属するという事は、PCと直接繋いでシステムのアップデートやエディターでLegend '70s をコントロールすることが出来るようになっています。このあたりが最新のステージピアノらしい考え方ですね。

デモ&レビュー映像

VICOUNT Legend '70s は、ステージピアノとしては新しい機種として、そしてモジュール方式というユニークなアイデアで自由に組み合わせたり音を重ねたりすることが出来るようになっています。

その高品位なサウンドとユニークなモジュールの機能はビデオでも詳しく説明しています。

さらにおすすめ

Moog ONE

Moog から超弩級のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー Moog ONE が出ました!Moog と言えば、Mini Moog や Moog Moduler など、シンセサイザーの歴史に残る名機達を世に送り出したメーカーです。

pocketrak

ヤマハのハンディレコーダー“POCKETRAK CX(ポケットラック・シーエックス)”。他社とは一味違うコンセプトを盛り込んでの登場です。その他社とは違うコンセプトとは? 超軽量薄型 ・・・92gです。 軽過ぎてモックかと思いました。 省エネ eneloop(エネループ)電...

YAMAHA MOTIF-RACK XS

MOTIF-XSを日頃愛用している私としては、「MOTIF-RACK XS」はラック音源としてのバリューをどう見せてくれるのか、とても気になっていました。 MOTIF-XSがMOTIF-ESと比較して音色クオリティ、機能が2倍以上アップしていたので、MOTIF-RACK ESのよ...

Oberheim Matrix 12

久しぶりにオフィシャルレビューで取り上げるビンテージ・シンセサイザーは、Oberheim Matrix12(オーバーハイム マトリクス12)です。 実は、このレビューはミュージックトラックのオフィシャルレビューの初回を飾る予定でしたが、今までお蔵入りとなっていました。 さて、オ...

KILOHEARTS Phase Plant

KILOHEARTS のモジュラー型シンセサイザー、Phase Plant です。Phase Plant を使ってみて思ったのは、メーカーが言うモジュラー型と言うよりも、ヴァーチャル・アナログ/デジタル方式のサウンド・ジェネレーター(オシレーター)を搭載し、エフェクトとモジュレー...

Sonicprojects OP-X PRO

モーグ、プロフェット、アープ、ジュピター、CS80・・・往年の名機たちがソフトウェアベースで再現される中、オーバーハイムのシンセサイザーだけは、なかなか再現されることがありませんでした。 OB-X、OB-Xa、OB-8など、オーバーハイム往年の機種のサウンドは、プリンス“1999...

もっと記事を見る

page top