TAHORNG ORIPIA 88

ここに注目:

  • 折りたためる88鍵のピアノ
  • MIDI接続にも対応
  • スピーカー内蔵なので、どこでも音出しOK!

台湾の電子楽器メーカー TAHORNG(タホーン)から折りたたみ可能でコンパクトに収納可能なピアノ ORIPIA 88 が発売されました。コンパクトなとは言っても、横幅はフルサイズの88鍵のピアノ鍵盤と同じサイズです。

88鍵なのにコンパクト

ORIPIA 88 最大の特徴は、名前の通り「折りたたみ」が出来る「88鍵のピアノ」。

折りたたんだ状態の ORIPIA 88 は、本棚にすっぽりと収まるほどの大きさで、この大きさにちょうどいい専用持ち運び用の手さげ袋まで付いています。(写真は商品が入った箱です)

サイズ 折りたたみ時:331×126×85 mm、広げて演奏する状態:1318×126×22 mm
重量も 1.6Kg と、ノートパソコンと同じくらいの重さです。

付属品として、サスティンペダルとUSBケーブルがついています。
サスティンペダルも、小型フットスイッチ型のコンパクトなペダルになっています。

折りたたみの結合部分は、簡単に固定できるように考慮されています。

ロック前
ロック時

演奏した感じは、鍵盤の横幅が通常の鍵盤と同じ幅を持つフルサイズ88鍵、押した感じもしっかり引いた感じがする深さを持ってます。唯一、鍵盤の縦幅が若干短くなっています。これは、持ち運びも含めてコンパクトにするために考えられた結果のサイズなんだと思います。

ミニ鍵盤とは違うので、演奏時の指幅の違和感はなく、自然に弾くことが出来るようになっているのがこの折りたたみ式ピアノ ORIPIA 88 の特徴なんだと思います。

スピーカー内蔵

ORIPIA 88 は折りたたみ式でこの薄さにもかかわらず、2Wのスピーカー2つが左右に内蔵されています。もちろん、USBから充電してバッテリー駆動で持ち歩けるので、出先でORIPIA 88 を広げて音を出して聞きながら演奏することも可能です。背面の出力はヘッドフォンにも出力できるので、ヘッドフォンで音を聞きながら演奏することも可能です。(音源はモノラルです)


LEFT
RIGHT
背面端子

USB接続可能

ORIPIA 88 は、コンパクトな折りたたみを前面に出したピアノという面もありますが、背面にはUSB端子が付いるので、これはMIDIキーボードとしてPCに接続することが可能!という最大の特徴があります。

もちろん、ノートPCと一緒に持ち歩いて接続、DAWのキーボードとして使えるのが便利な使い方ですが、通常のデスクトップでスペース的にフルサイズの88鍵コントローラーやキーボードを固定で設置出来ない場合にすぐに取り外し、しまっておくことが可能な ORIPIA 88 の使い方は、新しい省スペースの考え方です。

コンパクトな鍵盤なので、ベロシティには対応していませんが、常に一定のベロシティでPCに送信するので、DAW側で打ち込み後に細かく設定する使い方を想定することになります。逆に繊細な演奏と言うよりも、エレクトリック系やテクノ系などで一定のベロシティで音を鳴らすパートなどではベロシティを揃える必要がないので便利かもしれません。

その他の仕様

LEFT
背面端子

左側のパネルには、

・左右の矢印/トーンボタン
 音色の選択用トーンボタン。128音色のGM対応音源から音色を選択することが出来ます。音色は液晶ディスプレイに番号で表示されます。

・Trans
 トランスポーズ

・Tone/Tempo
 ORIPIA 88 には、128種類の自動伴奏機能が備わっています。ポータブルキーボードのリズムと伴奏を左手の鍵盤を押すことで演奏され、合わせて右手で演奏することが出来ます。Tempoで伴奏、Tempoでテンポを設定することが出来ます。

・BPM/Metronome
 メトロノームとそのテンポを設定することが出来ます。

・ボリューム
 出力ボーリュームを調整出来ます。

ORIPIA 88 には、コンパクトなのに思った以上の機能が備わっています。
もちろん、USB充電には携帯、スマホ用の携帯バッテリーでも充電することが出来ます。

DAWとの連携とMIDITECH PIANOBOX PRO

デモ&レビュー映像では、ORIPIA 88 をUSBでDAWに接続し、外部音源モジュールを鳴らしてレコーディングしている様子を収録しています。

音源は、ドイツの MIDITECH が出している PIANOBOX PRO が使用されています。この音源モジュールの特徴は、あのPROTEUS や EMULATOR を出していた E-MU SYSTEMS がプロデュースした往年のビンテージサウンドがプリセットに組み込まれています。また、GMスタンダード音源として、16CHマルティティンバー音源として使用することが出来ます。

このあたりもデモ&レビューでは最後に少し紹介しているので、確認してみて下さい。

デモ&レビュー映像

実際の大きさや演奏した雰囲気、サウンドはビデオで確認してもらうと伝わると思います。これだけ手軽になった88鍵のピアノ、MIDIコントローラーとしても仕様可能なキーボード、他にはないユニークさです。

販売情報

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