第1回 X1 HOME STUDIO BUNDLE ユーザーモニターレビュー
- 2010/09/24
sE Electronics社のコンデンサーマイクX1と、リフレクションフィルター(Project Studio Reflextion Filter)をバンドルし、理想の録音環境を¥31,500(税込)と、驚くような低価格に設定してバンドルした「X1 HOME STUDIO BUNDLE」を株式会社フックアップさんの協賛でお送りしています。
まずは、今回モニターを募集したX1 HOME STUDIO BUNDLEの紹介から。
X1 コンデンサーマイクロフォン
X1はsEマイクロフォンの遺伝子を継ぐ初のエントリーモデルとして発売されました。ホームスタジオで使用することを前提に開発されたコンデンサーマイクで、そのユニークでスタイリッシュなボディーは他社のマイクと一線を画しています。
このクラスでは類を見ない、ブラックラバー塗装仕上げです。もちろん他のsEマイクと同様に、OEM供給ではなく、ハンドメイドダイアフラムから筐体までを自社工場で生産しています。
sEならではのふくよかなサウンドを生みだし、1インチのハンドメイドのラージフラム、10dBパッド、ベースカットSWを装備し、ボーカルはもちろんあらゆる楽器の収録に最適なマイクロフォンです。
リフレクションフィルター
sE Electronics社は新たに設計を見直したエントリーモデルのリフレクションフィルターをリリースしました。
同社のリフレクション フィルターProモデルのイメージを踏襲し、同じポリエステル材を採用しながらも徹底的にコストダウンを図り、他社の単純にスポンジ材を使ったものとは格段に性能が違うリフレクションフィルターを発売しました。
リフレクションフィルターは、ホームスタジオにおけるボーカルやアコースティックギターなどの収録に効果を発揮します。
リフレクションフィルター
X1 HOME STUDIO BUNDLE
X1 HOME STUDIO BUNDLEは、上記のX1コンデンサマイクロフォンとリフレクションフィルターをセットにして、驚くべき低価格で発売されている、まさにホームスタジオのためのレコーディングアイテムです。初めてコンデンサーマイクを使うユーザーさんには、おすすめのバンドルセットといえるでしょう。
X1 HOME STUDIO BUNDLE
ユーザーレビュー
第1回目のモニターも終了し、今回はモニターして頂いた2名のユーザーさんのレビューをお届けします。
レビュアー:ナオさん
1.今までのマイク、環境など
・マイク:コンデンサマイク(audio-technicaAT)
・レコーダー:MTR(BOSS BR-1600)
アコースティックギターを直接マイクで拾う作品が多く、適宜、ベースやエレキギター、MTR内臓のドラムを使用しております。極めてシンプルな録音環境です。
2.モニター商品の使用用途
・アコースティックギターの録音(3台分の重ね録り)
・ボーカルの録音
・コーラスの録音(2声)
3.レビュー(使ってみた感想)
sE Electronics 社製の商品モニター募集に応募させていただき、今回、試用させていただきました。
私は20数年以上、音楽(楽器)から遠ざかっておりましたが、数年前から宅録を中心に音楽活動を再開しました。
再開と言ってもズブの素人です。ですから、このモニターに関する感想等につきましても、音楽の専門用語は一切使えない、分からない状態ですので、ご容赦願います。
私の録音環境は、MTR とコンデンサマイク、アコギ、エレキ、ベースと極めてシンプルです。特にアコギの音色が好きで、活動を再開する時に拘りを持ってコンデンサマイクを購入しました。
但し、一戸建ての狭い家での録音は多種多様な生活音が録音の邪魔をします。
コンデンサマイクは、自分の息遣いはもとよりお腹の虫の音まで拾ってしまいます。
特に夏場の録音環境は最悪です。クーラーを止めて汗だくになりつつも、蝉の声が入るのは当たり前で、それが悩みのタネでした。
今回は、sE Electronics 社製のコンデンサマイクX1と、リフレクションフィルターを試用させていただきました。
まず、驚いたのは、今までは拾っていた部屋の掛け時計の時を刻む音、階段を上り下りする家族の足音、隣室の息子がガサゴソする音を一切拾わなくなり、ブレスの時の自分の息遣いも気にならなくなりました。
録音されたアコギやボーカルの音は従来よりも、クリアにそしてまろやかに拾ってくれます。
素人の表現として、従来の環境だとマイクから音源までの距離50㎝ が自分ではベストであると感じていた距離が、「この環境では150㎝離れても同じ感じ」と申しましょうか。
遮音と収音(集音)に長けているリフレクションフィルター恐るべしです。
さすがに、屋根の上で大鳴きするカラスや蝉の声、そして布団の叩く音までは遮断出来ませんでした。それでも、従来は心臓麻痺を起こしそうなくらい予期せぬ大きな音が突然ヘッドフォンから聞こえ驚きましたが、それ程、驚くほどの音でもなくなったのも事実です。
特に、日常の生活音で苦労されながら宅録をされている方、しかもアコギの生音を大事に思われる方は必需品だと思いました。
レビュアー:yumi58さん
1.今までのマイク、環境など
・SHURE BETA87A(超単一指向性コンデンサマイク)
・EDIROL UA-4FX (オーディオインターフェイス)
・密集住宅地、自宅リビングでの録音。
2.モニター商品の使用用途
・ボーカル録音
MyフレンドJUCHIさん作成音源を使用して、ボーカルを録音。
MIXは、JUICHIさんにお願いしています。
3.レビュー(使ってみた感想)
まず驚いたのは、録音レベルが大きいこと。
従来の六割程度にボリュームを絞って録音しました。
街中の住宅地で、真向かいが学校の運動場という環境。
今まで使用してきたSHURE BETA87Aの超単一指向性ならば、前面の道路を走る車のエンジン音や、休み時間の生徒の歓声、チャイムすら拾うこともなく、大変重宝していました。
しかし、これだけ音を大きく拾うモニター商品だとどうなるかと不安に思ったのですが・・・。
意外にもほぼ皆無といっていいほど、それらは録音されていませんでした!
ごく僅かに拾っているところもあったのですが、伴奏音源とmixすれば、何の問題もありませんでした。
リフレクションフィルターがそれほどきっちりと周辺の雑音をカットしてくれているということでしょうか。
音は、クリアでいて、キンキンと尖ることがなく、女声ボーカルに向いているのかなと思いました。
私の場合、声量の不足もあるのでボリューム調節に余裕ができるのも、色々な作品を楽しむ上での武器になると感じました。BETA87Aだと、ボリュームの目盛を9割~ほぼ最大に近いぐらいで使っていましたので。
時間の関係上、きっちりと録音できたのは、従来環境との比較のための静かめの一曲になりましたが、他にも数曲、歌ってみました。
声の細い女声ボーカルさんが、パワフルでパンチの利いた曲にチャレンジするのにも、いいマイクなのではないかと思いました。
一本のマイクスタンドがあれば、マイクもリフレクションフィルターもセットできるのもいいですね。
宅録派には、本当にオススメです。
録音機器でこんなに音に差が出て、そしてまた音楽の可能性が広がるのだと認識させられた、素晴らしい機会でした。
第1回モニターを終えて
第1回目のモニターも終了し、現在、第2回目のモニターを行って頂いております。
実際にX1 HOME STUDIO BUNDLEを使用してレコーディングされた素材は、準備が出来次第、公開させて頂きます。
今回モニターして頂いたユーザーのみなさま、ご協力頂き、ありがとうございました。
まだモニターの受付は行っておりますので、みなさまの応募をお待ちしています。
企画:ミュージックトラック
協賛:株式会社フックアップ