MT-1 EX

まさにシンプル。アナログシンセの仕組みがカンタンに理解できるインターフェイス。

以前、紹介したミュージックトラックが作ったソフトシンセ「MT-1」は、DTMビギナーにも大好評で、「なんと分かり易い」、「アナログシンセの仕組みがよくわかった」などの嬉しいご意見をたくさんいただきました。

でも、あまりにシンプルすぎるかな?というご意見もあり、皆様のご要望を最大限に取り入れながら、シンプルで簡単というコンセプトは維持しつつ、という両立を高次元で実現したのが、この「MT-1EX」なのです。

各セクションはどう進化したか?

まず。3つのオシレーター・セクション、ここのオシレーター2に「シンク」と「FM」を追加しました。


オシレーター2からオシレーター1に強制的に同期させることにより、ディストーションギターのような派手な倍音変化が再現可能です。さらにDX7などで有名なFM変調も可能なので、DXエレピや金属音も簡単に作れます。

フィルターセクションでは、べロシティ、アフタータッチに対応しています。(VCAセクションにもべロシティあり)これにより、鍵盤演奏時の自然なダイナミクスが付加され、往年の名機「CS80」のように演奏可能です。



LFOセクションのVCO変調には、TARGET(変調先)として、3つのオシレーターを選択できます。これにより、ビンテージアナログシンセの自然な揺らぎ感まで再現できます。

エフェクト・セクションのディレイ、コーラスもより自然な感じに改良されています。

今回の追加機能の中でも、ピッチエンベロープ、やコントローラーなどの変調セクションは音色のバリーションに寄与しています。また、ピッチベントやモジュレーションホイールはもちろん、多くのMIDIコントロールメッセージ(パン、ボリューム、カットオフ、レゾナンス、アタック、リリース、ホールド)にも対応しています。

プリセットブラウザーセクションには、この「MT-1EX」の新機能を使用して制作した私の入魂プリセットが搭載されています。

もちろんスタンドアローンでもDAW上でのVSTイントゥルメントとしても動作します。また、MT-1でも好評でしたが、PC上のキーボードでも演奏可能です。

DVDに収録されているムービーではプリセット音色と新機能を中心に「MT-1EX」を紹介しています。ぜひご覧ください。みなさんも「MT-1EX」をダウンロードして、アナログシンセサイザーの醍醐味を体験してみてください!

Tips

ムービー内では、MacBookのBootcamp機能で立ち上がっているWindowsXP上で「MT-1EX」を立ち上げていますが、全く問題なく動いています。最近のマックはこのような形でWindowsのソフトを立ち上げられるので便利ですね。

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