pocketrak

ヤマハのハンディレコーダー“POCKETRAK CX(ポケットラック・シーエックス)”。他社とは一味違うコンセプトを盛り込んでの登場です。その他社とは違うコンセプトとは?

超軽量薄型

・・・92gです。

軽過ぎてモックかと思いました。

省エネ

eneloop(エネループ)電池が標準で使用可能。実際、エネループ電池の持ちは素晴らしく、PCM録音(44.1kHz)時で20時間以上駆動します。

XYステレオ方式のマイク

奥行き感や定位感は抜群です。さらにREC MODE内にSTEREO WIDEのON/OFF切り替えがあり、これも効果的です。ステレオ録音の集音がONにするとパノラマ180°状態になり音場がグっと広がります。OFF時は十分なステレオ音場の状況で音源の存在感、定位感をしっかり捉える感じです。これは、音楽よりも環境音の方が分かりやすいので私の職場近くの交差点で収録した音源で確認してみてください。(ヘッドホンの方がその違いが分かりやすいかもしれません)

もちろん録音モードは、PCM録音にて48, 44.1kHz、MP3にて320,192,128,64,32kbpsから選択できます。

ちなみに、再生もいい音してます。EQが搭載されているのも音楽プレーヤーとして使えるし、背面にスピーカー内蔵なのもポイント高いです。結構、周りの人に聞かせる機会って多いんだよね。


マイクロSDカードに録音

POCKETRAK CXは、付属のマイクロSDカードに録音する方式です。

付属しているのは2GBもの大容量のマイクロSDカード。PCM録音44.1kHz時で3時間以上、ステレオMP3の192kbps時では22時間45分も収録できます。

音楽的にチューニングされた録音セッティング

今回使ってみて実感したのが、ヤマハが独自に開発した音楽収録にベストマッチングさせたというレベルコントロールのチューニング。

通常、過大入力を押さえるピークリミッターの効き方によってレベルが変に上下し、逆に違和感となるケースが多々ありますが、このALC(オートレベルコントロール)は素晴らしい。コンサートなどでの大音量でも全く違和感なく音楽的に録れます。また、入力ゲインも80段階(!)で細かくマニュアル調整が可能です。

2008年11月28日にシンセサイザーフェスタ2008が開催され、そこで行われた、「松武秀樹テクノライフ30周年ライブ"TANSU MATRIX"」をこのPOCKETRAK CXで収録してきました。(PCM録音、44.1kHz、STEREO WIDE~OFF、ALC~ON)大音量のコンサートでも自然なダイナミクスで録れているのが確認できます。

DEMO (クリックで再生)

曲目
Automatic Collect, Automatic Correct
(Logic Systemアルバム"Everything Is In The Nature"に収録)

演奏
松武秀樹・・・シンセサイザー、オーディオ&ビジュアル
入江純・・・ベース、シンセサイザー
氏家克典・・・シンセサイザー
古池孝至・・・エレキギター

下記、そのライブの模様です。

松武秀樹テクノライフ30周年ライブ"TANSU MATRIX"
於: 2008年11月28日 池袋アムラックスホール on シンセサイザーフェス2008

また、録音の時に便利なのが、付属のマイクホールダー。

こんな感じでセッティングできます。

他の付属品も見てみましょう。

収納ケースやマイクカバー、ヘッドホン、マイクホールダー、USBケーブルはもちろん、なんとCubaseAI4まで付属しています。 PCとPOCKETRAK CXを付属のUSBケーブルで接続することにより、エネループを充電したり、マイクロSDカードに録ったファイルを直接PCに転送できます。

PCに取り込んだファイルは付属のCubase AI 4で思う存分編集です。 波形が目で見えるので、長時間録りっぱなしのファイルでも切り貼りがとても楽です。 POCKETRAK CXで録った素材を基に様々なクリエイティブに対応できます。

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