ZOOM ZFX 導入編

皆様はじめまして。永野啓司と申します。これから4回にわたってZOOMから発売されたZFX Packageについてのレビューをお届け致します。なるべく簡潔で分かりやすい文章を目指しますので、最後までお付き合い宜しくお願い致します。

What’s 「ZFX Package」?

まず、ZFX Packageとはなんぞや?というところですが、アンプモデリングソフト「ZFX Plug-in」とUSBオーディオ・インターフェース「USB Audio Interface S2t / USB Audio Interface C5.1t」のセットであります。

アンプモデリングソフト「ZFX Plug-in」にはギターアンプ12種類、ベースアンプ5種類、キャビネット16種類、レコーディングマイク4種類、エフェクト41種類が収録されていまして、それぞれの組み合わせも自由自在ですのでZFX Packageとパソコンが有ればありとあらゆる音色を作成可能ですし、付属のCubase LE4 等DAWソフトのプラグイン・エフェクトとして使ってUSB経由でパソコンへの録音も可能です。

私は今までギター→エフェクター→アンプモデリング機器→オーディオ・インターフェース→パソコンという配列で録音作業を行っていたのですが、これがギターをZFX Packageに繋いだだけで完結してしまうという事ですから、何とも有り難い話でありますね。更に現実的にはもの凄いエフェクトシステムを組まなければならない様なセッティングもマウス操作ひとつで出来てしまうのですから、便利な世の中になったものであります。

パッケージ紹介

では実際にパッケージの内容を見ていきましょう。ZFX PackageにはStack PackageとControl Packageがありますが、今回はStack Packageを例に取って進めていきます。とは言え、違いはオーディオ・インターフェースの部分だけです。

  • USB Audio Interface S2t
    USBオーディオ・インターフェースです。 ギターアンプのプリ管として有名な真空管「12AX7」が搭載されていますのでギターからの入力を真空管で増幅する事が可能。 また、48Vファンタム電源付きのXLRバランス入力端子も搭載されていますので、コンデンサーマイクを直接接続してボーカルやアコースティック楽器の録音にも対応しています。 USBバスパワー設計で外部電源の接続不要というのも嬉しいですね。
  • USB Audio Interface S2t ハードウェアマニュアル
  • USBケーブル
  • ZFX Plug-in Installation CD-ROM
    アンプモデリングソフト・インストーラー
  • ZFX Plug-in スタートアップガイド
    ZFX Plug-inのインストールから発音までの手順が記載されています。
  • Cubase LE4 Installation DVD-ROM
    Cubase LE4のインストーラー
  • Cubase LE4 スタートアップガイド
    Cubase LE4のインストールからUSBオーディオ・インターフェースの設定、ZFX Plug-inのプラグインとしての利用法等が記載されています。

必要機材(PC)とインストール

それでは、実際にインストール作業に移っていきましょう。まず、パソコンの動作環境は下記の通り。

  • Windows® XP(SP2) / Windows® Vista
  • Intel® Pentium® 4 1.4GHz / AMD Athlon™ 64以上
  • 512MB RAM (1GB以上推奨)
  • 1024 x 768以上のモニタ解像度
  • USB1.1/2.0対応ポート
  • 対応プラグイン形式:VST®
  • Intelチップセット推奨

実は私、Windows® XP(SP2)、Intel® Pentium® 4 の2GHz、512MB RAMというギリギリの環境にインストールしてみたのですが、正直これはかなり厳しい状態でした。シンプルなセットでの発音等は全く問題無いのですが、エフェクトを複数使用した様な場合は一つパラメーターを変えるだけで数十秒待たされるという状態。やはりメモリーはメーカー推奨の1GB以上での使用が望ましいと強く感じました。

更にCubase LE4を使っての録音となりますと、Cubase LE4自体の動作環境もZFXと同等のスペックを要求されるので、快適に作業するには2GB程度のメモリーは必要かと思われます。

では、「ZFXスタートアップガイド」に従ってインストールしてみましょう。

とは言うものの難しい事は何も無く、基本的にはインストーラーCDをパソコンに挿入したら、後は指示に従って操作していくだけでインストールは完了します。

私の場合、途中でUSBオーディオ・インターフェースを接続した際にインストーラーと同時にウィンドウズの「新しいハードウェアの検索ウィザード」が開始されてしまい、ちょっとドギマギしましたが、その際の対処法も「ZFXスタートアップガイド」に詳細に表記されていたため、その通り進んでいけば問題ありませんでした。

作業時間としては箱を空けてから15分位で音を出す事が出来ました。

音出し方法

まず、USBオーディオ・インターフェース「S2t」にギターを繋ぎます。

前面の一番左、「Hi-Z」というインプットにギターシールドを繋げば接続は完了です。この際、「INPUT SELECT」を「Hi-Z」に合わせておきます。

そして、入力のレベルを調整していくのですが、実はこの部分、意外とこのZFX Plug-inを使いこなす上で非常に重要なポイントだと私は感じています。というのは、前回も書きましたが、このオーディオ・インターフェース「S2t」には真空管が内蔵されており、ギターの入力信号を真空管で増幅出来るのですね。それが、インターフェース前面の一番左のノブ「TUBE」です。で、注目して欲しいのは更にその一つ右のノブ「SOLIDSTATE」。これがいわゆるトランジスター。つまりギターのインプットに対して真空管・トランジスター、二つのゲインが用意されているのです。

という事で、作る音色によって真空管を使うか、トランジスターを使うかを選べる上、それらを自由なバランスでミックスが可能な訳です。ん~、際限なく音作りの幅が広がっていきますね。と同時に選択肢が多過ぎて、基本を押さえておかないと何が何だか分からない、という状態になりがちですので、まずは使用するアンプタイプに合わせて使用してみて、それから色々とバランスを変えて試してみるのが良いかと思います。(例えばマーシャルのモデルだったら「TUBE」100%、JC-120のモデルだったら「SOLIDSTATE」100%からスタートするという感じですね)この部分が意外と重要なポイントだと言った意味が何となくお分かり頂けましたでしょうか。

インプットはこの他に「MIC INPUT」がLRと「LINE INPUT」がLR用意されているので、マイクやシンセ等の接続も当然ながら何の問題もありません。48Vファンタム電源付きですのでコンデンサーマイクも直接接続可能です。では、映像にてUSBオーディオ・インターフェース「S2t」を解説しましょう。

【注釈:ムービー内のオーディオインターフェイス(S2t)の説明の部分で、フロントのボリュームでLineレベルの調整が可能との説明がありますが、実際は、Lineに切り替えると、レベル調整は本体ではできません。また、パネル上のモノ/ステレオ切替の説明ですが、これは入力信号の切替ではなく、ダイレクトモニタリングのステレオ/モノの切替です。以上、間違った説明となってしまい、ご迷惑をおかけいたします。 2008.06.13追記】

次の「基本編」では、ZFX Plug-inソフトウエアの基本、そして各プリセットの解説を中心に進めましょう。

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