KORG Grandstage
- 2018/11/17
- English version is available!
ここに注目:
- KORG最高峰のサウンド・エンジンを搭載
- ステージピアノとして考え抜かれた操作性
- あらゆるジャンルをカバーするサウンドバリエーション
ステージピアノに求められるものは、高品位なピアノサウンドはもちろん、プレーヤーの音楽性や好みに合うバリエーション豊かなサウンド、そしてステージ、リアルタイムの操作で迷うことのないシンプルなユーザーインターフェース。その全てを持ち合わせたと言っても過言ではない最新のステージピアノ、Grandstageがコルグから発売されました。
シンプルで高級感にあふれるデザイン
KORGのGrandstageは、アルミを加工した黒のフロントパネルに、赤で統一されたたくさんのボタンとツマミのLED、そしてサイドパネルは木目のウッドパネルになっていて、近未来的でありながら暖かみがあり、高級感と存在感を感じます。また、ステージピアノで重要な鍵盤はJAPANクオリティー、日本製のRH3鍵盤で73鍵と88鍵が選択できるというラインナップです。
高品位なサウンドエンジン
アコースティック・ピアノ音源 SGX-2
Grandstageには、新たに追加されたピアノサウンドを含め、6種類の高品位なアコースティックピアノ音源、SGX-2が搭載されています。さまざまなグランドピアノからアップライトピアノまで、大容量、ノンループのステレオ全鍵サンプリング、最大で12段階のベロシティスイッチ、ダンパー、メカニカルノイズまで収録して、かなり豪華なピアノサウンドが収録されています。
暖かみのあるアコースティックピアノから、きらびやかなピアノ、上品な鳴りのアップライトピアノまで、プレーヤーの好みのサウンドが必ず見つかると思います。また、モノラルでサンプリングされたモノラルピアノのプリセットも用意されているので、音像がぼやけず、定位をはっきり出したい場合や、ライブでも埋もれない抜けの良いピアノの音として使ったりと、かなりプレーヤーの考えを盛り込んでいると思います。
エレクトリック・ピアノ音源 EP-1
エレクトリック・ピアノ音源には、EP-1が搭載されています。EP-1は、ビンテージのエレクトリック.ピアノでは定番のRhodes、Wurlitzerのサウンド・エンジンです。Rhodesには、モデルI、II、V、DMPの4種類、Wurlitzerは200、200Aの2種類、合計6種類のビンテージ・エレクトリック・ピアノが用意されています。
通常のサンプリングでは、ベロシティスイッチでサンプルの切り替えを行い、リアルなサウンドを表現しますが、EP-1が搭載する技術は、ベロシティに対して無段階でスムーズに音が反応するので、軽いタッチから歪むほどのタッチのサウンドまで、驚くほどリアルに自然に聞こえます。また、インサートエフェクトでエレピ独特のコーラスやフェイザーなどを使うことで、さまざまなシーンで使えるビンテージ・エレクトリック・ピアノを演奏することが出来ます。
トランジスター・オルガン音源 CX-3
トーンホイール・オルガン音源 VOX Organ
トーンホイール・オルガン音源 Compact Organ
KORGの名機CX-3を再現した、トーンホイールオルガン音源のCX-3、トランジスターオルガンのVOX Organ音源、Compact Organ音源、この3種類のオルガンサウンドエンジンを搭載しています。
ロックからポピュラーまで、幅広い音楽のジャンルに対応可能なオルガンサウンドを、ロータリースピーカーのシミュレーターエフェクトを使うことで、とてもリアルなサウンドで演奏することが出来ます。
アナログモデリング音源 AL-1
Grandstageのシンセサイザー系サウンドは、PCMシンセ波形を使ったシンセサイザーサウンドではなく、本格的なアナログモデリング、バーチャルアナログの音源方式によって作られたサウンドです。
今までステージピアノのシンセサイザー系サウンドと言えば、一部のステージピアノ以外はピアノ系のサウンドがPCM音源なので、そのままPCMを採用した音源方式がほとんどでしたが、Grandstageはシンセサイザーにも搭載される本格的なアナログモデリング音源のAL-1を搭載しています。
サンプリングとは音源方式が異なるため、分厚いパッドやストリングス、シンセブラスや特徴あるリードサウンドなど本格的なプリセットがたくさん用意されています。
PCM音源 HD-1
Grandstageのアコースティックピアノ、ビンテージのエレクトリックピアノには、それぞれ独立した音源方式が搭載されていましたが、それ以外のPCMサウンドは別のPCM音源:HD-1が搭載されています。HD-1は、クラビネットサウンドやFMエレピ、ブラスや管楽器、クラシック系のサウンドなど、他の音源方式に無いサウンドをカバーしてくれています。
操作性
FAVORITE(フェバリット)
今までのステージピアノやプリセットボタンのイメージといえば、Piano、EPiano、Organ、Strings・・・など、サウンドカテゴリー別にプリセットボタンが配置され、そのカテゴリーの中から好みのプリセットを選択してセットアップしていくスタイルのイメージでしたが、GrandstageはセンターにFAVORITE(フェバリット)という64種類のボタンが配置され、自分のチョイスしたサウンドをFAVORITE(フェバリット)に登録して呼び出す仕組みになっているので、自分の好みや使用するプリセットだけをスタンバイしておくことが出来ます
プリセットの選択
プリセットの選択は、FAVORITEの左に高解像度の小型液晶ディスプレイとENSEMBLEカテゴリーのセクション、そして右側には同様に液晶ディスプレイとKEYBOARDSカテゴリーのセクションがあります。この2種類のサウンドセクションのジャンルを選択するダイヤルでそのジャンルに含まれるプリセットをバリエーションダイヤルで選んでいくという、とても合理的にわかりやすい操作性で考えられています。
レイヤーとスプリット
レイヤーとスプリットも操作は簡単で、ENSEMBLEとKEYBOARDSそれぞれのセクションにあるスイッチのオン、オフでレイヤーをコントロールし、FAVORITEの横に配置されたスプリットボタンを押しながらキー位置を押すだけでスプリットポイントの設定ができます。また、SWAPボタンでアッパー、ロワーの入れ替え、気に入ったらその上にあるWRITEボタンですぐに書き込みすることが出来ます。このように一連のが簡単にかつ、直感的にできるつくりになっています。
パネル・ロック
Grandstageには、今までなかなかありそうで無かったパネルロックというボタンが付いています。このボタンは、ステージなどのパフォーマンス中に誤って他のスイッチを押したり、触ってしまうような誤操作によってプレイに影響を及ぼさないよう、パネル全体のボタンや操作系にロックをかけてしまうという、なかなかプレーヤーの発想的なボタンだと思います。
スムース・サウンド・トランジション
最近のフラッグシップモデルではある程度当たり前の機能になってきた感じのある、プリセットの切り替え時に音や、エフェクトのブチッといった音切れを起こさない機能が搭載されているので、リリースの長いパッドサウンドの演奏直後にピアノサウンドに切り替えても、スムーズにピアノの音が重なってくれるます。
搭載エフェクト
インサートエフェクト
インサート・エフェクトはプログラムに対して4系統使うことが出来ます。
マスターエフェクト
マスターエフェクトはパネル上で操作することが出来ます。ディレイとリバーブをダイヤル式で選択することで簡単に目的の効果を得ることが出来るようになっていて、パラメーターもDEPTHで掛かり具合を、TAPで感覚的にタイムを調整するなど、リアルタイムで操作することを前提に考えられたインターフェースになっています。
独立した3バンドのイコライザー
Hi,Mid,Lowの3バンドのイコライザーをパネルでフェーダー操作できるようになっています。
ダイナミクス
DYNAMICSボタンとDYNAMICSノブの効果はデモ映像を見るとわかりやすいのですが、鍵盤タッチによる音量や音色の変化をノブの位置でコントロールすることでダイナミクスをコントロールすることが出来ます。たとえば、強弱を気にしないソロパートやシンセソロなどで、軽いキータッチでも強いタッチの時と同じような音の鳴り方をさせたい時などに便利な機能です。
その他に気付いた細かな気遣い
ヘッドホン端子と本体の付属品
最近のキーボードは、アウトプットが背面にあることから、ヘッドフォンの端子もアウトプットの横に用意されているものがほとんどです。Grandstageは、前面の左下にアウトプットのジャックが用意されていて、これは音のチェックなどにとても便利な場所に付いてるなと、細かなことにもプレーヤーに気遣いがされていることが素晴らしいと思いました。
また、通常は別売りであることが多い、ダンパー・ペダルや、専用のキーボード・スタンドまでもが付属品として付いていることも何気に驚きました。
コルグ最高峰のステージピアノ、是非店頭で見かけたら触ってみてください。
サウンドと細かな機能は、デモ&レビュー映像でチェックしてください。
また、通常は別売りであることが多い、ダンパー・ペダルや、専用のキーボード・スタンドまでもが付属品として付いていることも何気に驚きました。
コルグ最高峰のステージピアノ、是非店頭で見かけたら触ってみてください。
サウンドと細かな機能は、デモ&レビュー映像でチェックしてください。