KORG i3 MUSIC WORKSTATION
- 2020/04/24
- English version is available!
ここに注目:
- クールなデザインのハイ・コストパフォーマンスなミュージック・ワークステーション
- サウンドセットやスタイルを使ってスピーディーに作曲や楽曲制作
- とても軽くて電池でも動作するので、手軽に持ち運んですぐにプレイ出来る
KORGからミュージック・ワークステーション i3 が発売されました。
i3 は、スタイルというバッキングやプリセットされている音楽スタイルに最適なコード進行もボタンにアサインされているので、好みのスタイルを選択してすぐに作曲や楽曲の制作を行う事が出来ます。
演奏スタイルやバッキングなどの自動演奏は、ポータブル・キーボードによる自動伴奏とリアルタイムの演奏プレイのイメージがありましたが、この KORG i3 はミュージック・ワークステーションとして、作曲や楽曲制作からマルチトラックレコーディング、ライブパフォーマンスまで、ほぼ全てをカバーできるハイ・コストパフォーマンスなワークステーションです。
スタイリッシュなデザイン
KORG の i3 には、精悍で赤と緑のボタンが映えるBlackモデルと、スタイリッシュで鮮やかな Silver の2種類のモデルがあります。どちらのモデルも大型液晶と赤と緑のLEDボタンが機能的に配置され、美しいデザインになっています。
また、本体の重量が4Kg(電池含まず)と、とても軽く出来ています。単3電池を6本入れてもまだまだ軽いモデルでしょう。これだけ軽いと、ライブなどで普段持ち運びをするキーボーディストは負担が減りますね。
薄暗くすると、LEDカラーのボタンが映えます!
音源とサウンドセット
i3のサウンドは、KORGの高品位なPCMサンプリング音源を搭載し、64ボイス、790のプリセット・サウンドと59のドラムキットを備えてます。
エフェクトは2系統、173種類を搭載していて、このクラスのシンセサイザーのエンジンとしては、かなり高品質なサウンドが手に入ります。ぜひデモムービーでそのサウンドをチェックしてみてください。
サウンド・セットは、最大4パートから構成されたプリセット・サウンドの組み合わせで、200 のサウンドセットが用意されています。4つのサウンドは、アッパーとロワーにスプリットすることができ、アッパーには3つのサウンドをレイヤーしてアサインすることができます。
また、i3には GRAND PIANO 専用のボタンが用意されていて、このボタンを押すことで一発でGRAND PIANOサウンドを呼び出して、演奏することができます。ピアノサウンドの演奏や楽曲のコード、ちょっとした構成の確認、ライブでは重宝しそうな機能だと思います。
スタイルとマルチトラックレコーディング
スタイル
今までのワークステーションでは、シーケンサーのトラックにステップで打ち込みや、リアルタイム入力、または複数のトラックを高度なアルペジエーターでコントロールしたり記録していくスタイルで曲を作り上げていくのが一般的な方法でした。
KORG の i3、今までの一般的なシーケンサー内蔵のワークステーションと違うのは、「スタイル」という音楽のスタイルに合わせたリズム、エース、パーカッション、バッキングなどの自動伴奏をベースに演奏し、イメージを膨らませて曲を作りこんでいける部分だと思います。
i3は、スタイルというあらかじめ用意された自動伴奏のスタイルをもとに演奏、作曲をしてマルチトラックにレコーディングしていけるので、スタイル演奏で演奏したパフォーマンスや曲のスケッチがそのままレコーディングされ、作品のベースとなります。
スタイル・パフォーマンス
スタイルは270種類も用意されていて、好みの音楽ジャンルのスタイルを選択して演奏することで、様々なイマジネーションがわいてきます。スタイルでは、そのスタイルにマッチしたバッキングサウンドがあらかじめアサインされているので、いちいちユーザーが組み立てる必要はありません。もちろん、パートを違うプリセットに差し替えることも出来ます。
また、一つのスタイルには4つの異なるパフォーマンス(スタイル・パフォーマンス)が用意されているので、Aメロではリムショットリズム、Bメロからスネアのリズムに切り替わるなど、スタイルに合った音楽的な4つのパフォーマンスで構成されています。
マルチトラック・レコーディング
KORG i3には、16トラックのMIDIシーケンサーが搭載されています。このシーケンサーがスタイルを演奏しながら、8トラック、自動演奏分のトラックとして、レコーディングされるので、残りの8トラックを使って、メロディーや追加のトラックをオーバーダビングする使い方になります。
デモ映像でオーバーダビングによるレコーディングも説明しているので、ぜひ、そちらも見て下さい。
出来上がったマルチトラックデータは、本体に用意されているUSB端子よりUSBメモリにSMF(Standard MIDI File)に書き出して、DAWで編集可能です。
大型ディスプレイの下にはレコーディングで使用するLocatorやスタイル。パフォーマンスのINTRO/ENDING、COUNT IN/BREAK、FILLなど、曲の構成をコントロールするボタンが用意されています。
コードモード
コードモードは、i3の特徴ある機能の一つです。スタイル・パフォーマンスは説明しましたが、そのスタイル毎に最適なコード進行のコードが8つのボタンにアサインされるので、鍵盤を押さえなくてもコードボタンで最適なコード進行に沿ったスタイルの楽曲を再生、演奏する事が出来ます。
とてもよく考えられた機能だと思います。ムービーでは、このコードモードも説明しながら演奏して説明しています。
セットリスト
セットリストは、ライブなどで威力を発揮する機能でしょう。
お気に入りのスタイルやスタイルのテンポやエフェクトなど設定を変更した状態を最大で50個(10バンクx5)登録しておくことが出来ます。