KORG i3 MUSIC WORKSTATION

ここに注目:

  • クールなデザインのハイ・コストパフォーマンスなミュージック・ワークステーション
  • サウンドセットやスタイルを使ってスピーディーに作曲や楽曲制作
  • とても軽くて電池でも動作するので、手軽に持ち運んですぐにプレイ出来る

KORGからミュージック・ワークステーション i3 が発売されました。
i3 は、スタイルというバッキングやプリセットされている音楽スタイルに最適なコード進行もボタンにアサインされているので、好みのスタイルを選択してすぐに作曲や楽曲の制作を行う事が出来ます。

演奏スタイルやバッキングなどの自動演奏は、ポータブル・キーボードによる自動伴奏とリアルタイムの演奏プレイのイメージがありましたが、この KORG i3 はミュージック・ワークステーションとして、作曲や楽曲制作からマルチトラックレコーディング、ライブパフォーマンスまで、ほぼ全てをカバーできるハイ・コストパフォーマンスなワークステーションです。

スタイリッシュなデザイン

i3 Black
i3 Silver

KORG の i3 には、精悍で赤と緑のボタンが映えるBlackモデルと、スタイリッシュで鮮やかな Silver の2種類のモデルがあります。どちらのモデルも大型液晶と赤と緑のLEDボタンが機能的に配置され、美しいデザインになっています。

また、本体の重量が4Kg(電池含まず)と、とても軽く出来ています。単3電池を6本入れてもまだまだ軽いモデルでしょう。これだけ軽いと、ライブなどで普段持ち運びをするキーボーディストは負担が減りますね。

薄暗くすると、LEDカラーのボタンが映えます!

音源とサウンドセット

i3のサウンドは、KORGの高品位なPCMサンプリング音源を搭載し、64ボイス、790のプリセット・サウンドと59のドラムキットを備えてます。

エフェクトは2系統、173種類を搭載していて、このクラスのシンセサイザーのエンジンとしては、かなり高品質なサウンドが手に入ります。ぜひデモムービーでそのサウンドをチェックしてみてください。

サウンド・セットは、最大4パートから構成されたプリセット・サウンドの組み合わせで、200 のサウンドセットが用意されています。4つのサウンドは、アッパーとロワーにスプリットすることができ、アッパーには3つのサウンドをレイヤーしてアサインすることができます。

また、i3には GRAND PIANO 専用のボタンが用意されていて、このボタンを押すことで一発でGRAND PIANOサウンドを呼び出して、演奏することができます。ピアノサウンドの演奏や楽曲のコード、ちょっとした構成の確認、ライブでは重宝しそうな機能だと思います。

スタイルとマルチトラックレコーディング

スタイル

今までのワークステーションでは、シーケンサーのトラックにステップで打ち込みや、リアルタイム入力、または複数のトラックを高度なアルペジエーターでコントロールしたり記録していくスタイルで曲を作り上げていくのが一般的な方法でした。

KORG の i3、今までの一般的なシーケンサー内蔵のワークステーションと違うのは、「スタイル」という音楽のスタイルに合わせたリズム、エース、パーカッション、バッキングなどの自動伴奏をベースに演奏し、イメージを膨らませて曲を作りこんでいける部分だと思います。

i3は、スタイルというあらかじめ用意された自動伴奏のスタイルをもとに演奏、作曲をしてマルチトラックにレコーディングしていけるので、スタイル演奏で演奏したパフォーマンスや曲のスケッチがそのままレコーディングされ、作品のベースとなります。


スタイル・パフォーマンス

スタイルは270種類も用意されていて、好みの音楽ジャンルのスタイルを選択して演奏することで、様々なイマジネーションがわいてきます。スタイルでは、そのスタイルにマッチしたバッキングサウンドがあらかじめアサインされているので、いちいちユーザーが組み立てる必要はありません。もちろん、パートを違うプリセットに差し替えることも出来ます。

また、一つのスタイルには4つの異なるパフォーマンス(スタイル・パフォーマンス)が用意されているので、Aメロではリムショットリズム、Bメロからスネアのリズムに切り替わるなど、スタイルに合った音楽的な4つのパフォーマンスで構成されています。

マルチトラック・レコーディング

KORG i3には、16トラックのMIDIシーケンサーが搭載されています。このシーケンサーがスタイルを演奏しながら、8トラック、自動演奏分のトラックとして、レコーディングされるので、残りの8トラックを使って、メロディーや追加のトラックをオーバーダビングする使い方になります。

デモ映像でオーバーダビングによるレコーディングも説明しているので、ぜひ、そちらも見て下さい。

出来上がったマルチトラックデータは、本体に用意されているUSB端子よりUSBメモリにSMF(Standard MIDI File)に書き出して、DAWで編集可能です。

大型ディスプレイの下にはレコーディングで使用するLocatorやスタイル。パフォーマンスのINTRO/ENDING、COUNT IN/BREAK、FILLなど、曲の構成をコントロールするボタンが用意されています。

コードモード

コードモードは、i3の特徴ある機能の一つです。スタイル・パフォーマンスは説明しましたが、そのスタイル毎に最適なコード進行のコードが8つのボタンにアサインされるので、鍵盤を押さえなくてもコードボタンで最適なコード進行に沿ったスタイルの楽曲を再生、演奏する事が出来ます。

とてもよく考えられた機能だと思います。ムービーでは、このコードモードも説明しながら演奏して説明しています。

セットリスト

セットリストは、ライブなどで威力を発揮する機能でしょう。

お気に入りのスタイルやスタイルのテンポやエフェクトなど設定を変更した状態を最大で50個(10バンクx5)登録しておくことが出来ます。

デモ&レビュー映像

販売情報

さらにおすすめ

ALESIS ion

今回は、ALESISが販売していた近未来的型デザインのバーチャルアナログシンセサイザーionを紹介します。 ionは、今となっては販売終了となってしまいましたが、弟分の現行機種micronもそのデザイン性やサウンドがion互換であるため出音が優れていると言うこと、おまけに低価格...

KORG Grandstage

ステージピアノに求められるものは、高品位なピアノサウンドはもちろん、プレーヤーの音楽性や好みに合うバリエーション豊かなサウンド、そしてステージ、リアルタイムの操作で迷うことのないシンプルなユーザーインターフェース。その全てを持ち合わせたと言っても過言ではない最新のステージピアノ、...

Soundbrenner Pulse

今回紹介するのは楽器ではなく、ウェアラブル・デバイス。なんだか、響きがいいですね。身につけるデバイス、それもメトロノームです。

Quicco Sound mi.1 Cable

以前、musictrack で紹介した Quicco Sound mi.1 の後継、 mi.1 Cable が出ました。旧モデルから大幅に機能がアップされて新たに登場した mi.1 Cable を紹介します。

Arturia Origin #2

ARTURIA(アートリア)のOrigin(オリジン)がやっと日本市場にお目見えです。 以前のオフィシャルレビューでは、当時開発中のOriginを紹介しましたが、今回は製品として出荷されたOriginの登場です。 私自身も開発元のARTURIAとは当初より深い親交があり、長くO...

Circle

Future Audio Workshop(フューチャー・オーディオ・ワークショップ)の「Circle(サークル)」を試してみました。 この「Circle」のコンセプト、それは“1面で音作りのすべてが、画期的インターフェイスで操作できる”です。いつもはこの手のソフトシンセをチェッ...

もっと記事を見る

page top