YAMAHA mx88

ここに注目:

  • ピアノ、ステージピアノとしてサウンドの表現力や機能が秀逸
  • とにかく軽くて、コストパフォーマンスが高い
  • シンセサイザー音源、エフェクターがハイエンドマシン直系
  • 最新の外部連携とコントローラー機能

YAMAHAが新たに登場させたのは、88鍵のピアノ・シンセサイザー

いままで「mxシリーズ」と言えば49鍵と61鍵の「どこにでも運べるシンセサイザー」として軽量コンパクトで、YAMAHAのハイエンドシンセサイザー「motif」直系の高品位な音源、波形を搭載したシンセサイザーでした。

それが今回、88鍵フルサイズの「ピアノ・シンセサイザー」として登場しました。

素晴らしい表現力

mx49
mx61

mxシリーズは、軽量でコストパフォーマンスが高いシンセサイザーとしてコンパクトなmx49、標準的なサイズのmx61の2機種が登場していました。今回は、その定評のあった高品位な音源を活かすために88鍵、ハンマータイプ鍵盤のmx88が発売されました。

「ピアノ・シンセサイザー」と名称をつけているところからも、ピアノとしての表現力、高品位なピアノサウンドを最大限にアピールし、鍵盤と音源のマッチングを徹底的にチューニングしたYAMAHAらしい「ピアノ」に仕上がっています。

ハイエンド機種直系の音源

もちろん、シンセサイザー系、エレクトリックピアノ系のサウンドはハイエンドクラスのシンセサイザー「MOTIF直系」の音源を引き継いでいて、なおかつ高品位なVCMエフェクターを惜しげもなく搭載しています。ビデオ映像では、鍵盤にマッチした高品位なピアノ、エレピやシンセサウンドをたくさん紹介しているので、その音に注目して下さい。

インターフェースによる外部との連携

いままでのmxシリーズ同様、DAWとの連携にはUSBケーブル1本でMIDI、AUDIOの連携が出来るようになっており、iPhoneやiPADとの連携もUSBコネクションキットがあれば簡単にアプリとの連携も出来るようになっています。そのあたりも突っ込んで紹介しているので、是非ビデオでチェックしてみて下さい。

デモ&レビュー映像

鍵盤方式

グレードハンマースタンダード(GHS)88鍵盤 イニシャルタッチ付きピアノ演奏の表現力、高品位な音源を最大限に活かせるように、軽くもなく、重くもなく、「絶妙なタッチ」にチューニングされて仕上がっています。

音源方式

AWM2音源 
波形メモリ:166MB相当
プリセット:1,106 
パフォーマンス:128
最大16パート 128音

音楽制作、レコーディングからバンドの演奏に必要な音、シンセサイザーサウンドまで、全てカバーされています。特に、ピアノ系、エレクトリックピアノ系の音は、鍵盤とのマッチングも含めて、このクラスではダントツの仕上がりだと思います。

パフォーマンスとアルペジエータ

高品位なプリセットボイス、レイヤー、スプリットによる演奏、DAWからの16パートマルチ音源再生など、さまざまな演奏パターンに対応しています。

アルぺジエーターは 2系統搭載していて、あらかじめプリセットに最適な演奏パターンがアサインされています。もちろんドラムの音源も搭載しているので、アルペジオによるリズムセクションとベースパターンをバックにして演奏するなど、すぐにパフォーマンスプレイが始められます。

作曲のスケッチをする時などは、このような組み合わせのプリセットを演奏しているだけで色々なアイデアが浮かんでくると思います。

操作系

mxシリーズ共通、4つのノブによるファンクションのアサイン方式で、必要最小限のパラメータとノブで、すぐにアクセスしてサウンドをエディットすることが出来ます。

プリセットの呼び出しはパネル上のカテゴリーボタンから目的のプリセットに簡単に絞り込むことが出来ます。また、レイヤーやスプリットの作成もボタン一つで簡単にセッティングすることが出来ます。もちろん、おなじみのダイアル「AIノブ」も用意されているので、データのエントリーもストレス無く行う事が出来るようになっています。

Yamaha Synthesizer Sound Libraries

最新のプリセットやアーチストが作ったプリセットが無償でダウンロードして利用することが出来ます。こんな機能も最近のネットワークやPCとの連携機能が当たり前になった時代の思い切ったサービスだと思います。

YAMAHAが提供する無償のiPhoneやiPadのアプリでFM 音源のアプリ「FM Essential」を使ってiPhone/iPadを mxシリーズの拡張FM音源として使用することも可能で、ソフトウェアとの連携も簡単にできるようになっています。デモ&レビュー映像で紹介しているので、是非ご覧下さい。

YAMAHA mx88の販売情報

さらにおすすめ

ALESIS ion

今回は、ALESISが販売していた近未来的型デザインのバーチャルアナログシンセサイザーionを紹介します。 ionは、今となっては販売終了となってしまいましたが、弟分の現行機種micronもそのデザイン性やサウンドがion互換であるため出音が優れていると言うこと、おまけに低価格...

ARTURIA V Collection 6

ARTURIA 定番のパッケージ・ソフトウェア、V Collection がバージョン6となって登場しました。今回のバージョンから新しいインストゥルメント、DX7 V , Buchla Easel V , Clavinet V , CMI V、この4つが追加さ...

Rhodes Mark 7

実は私、学生時代にはベースを弾いていました。で、出入りしていた楽器店でポロポロとキーボードを弾いていたところ、そこの名物店員(今やこの方は全国展開楽器チェーン店の社長!)の方に「氏家~!お前キーボードやれ!」と言われ、「まずこれを聞いてコピーしろ!」と渡されたレコードが、クルセイ...

KORG monotron

今回紹介するのはコルグのmonotron。何と言う小ささ!でもこの小さな筐体の中に、アナログ・シンセサイザーのエッセンスが凝縮されているのです。もうホント、びっくりでございます。 まずは、パネルを見てみましょう。 このシンプルなパネル!大好きです。左から、standby(スタ...

moog minimoog

今回紹介するプロダクツは、アナログ・シンセサイザーの超定番”minimoog”です。私が初めて買ったシンセサイザーということもあり、思い入れのメッチャ強いプロダクツでございます。 minimoogはモーグ社が1971年に発売したアナログ回路による単音シンセサイザー。 minim...

UVI Grand Piano Collection

今回は、UVI WORKSTATIONで動作するピアノ音源5種類を集めたインストゥルメント、UVI UVI Grand Piano Collection をレビューします。

もっと記事を見る

page top