Roland JUPITER-X / Xm

ここに注目:

  • Rolandのフラッグシップ・シンセサイザーの象徴、JUPITER登場!
  • 数々のビンテージの名機が現代のテクノロジーで復活
  • 音の細部まで再現されたモデリング・サウンドと最新機能を融合した新たなサウンド

シンセサイザーの世界で JUPITER と言えば、Roland が1980年前後に発売した JUPITER-4 、JUPITER-8、JUPITER-6 (発売順)、この3つの JUPITER シリーズが日本を代表するポリフォニック・シンセサイザーの名機として有名です。

状態の良い JUPITER シリーズは、ビンテージ・シンセサイザーの市場ではいまだに人気があり、状態の良いコンディションで、ちゃんと音が出せる機種は、なかなか手に入れることが困難です。また、持っていたとしても、メンテナンスや維持することはとても大変です。

蘇った最新の JUPITER

Roland アナログ・ポリフォニック・シンセサイザーの名機、 JUPITER が現代のテクノロジーによって新たな JUPITER-X/JUPITER-Xm シリーズとして復活しました。

Roland のフラッグシップ・モデルに付けられた JUPITER の名に相応しい最新の技術と斬新な機能、音源を装備しています。

ZEN-Core 音源方式

JUPITER-X / Xm の音源方式は、ZEN-Core というRolandの新しい音源方式で、メーカー発表のスペックによると、

「アコースティック楽器の音色を高精細に再現するPCMと、アナログ・シンセサイザーならではの独特な表現を実現したバーチャル・アナログ(VA)をあわせ持つ新開発の音源方式と言う事で、PCMとVAを融合させた、オリジナルの音色作りも可能です。」(Roland製品ページより)

と書かれており、アナログの電子パーツや回路を忠実に再現して復活させた Roland 最新のバーチャル・アナログ音源技術と、高品位な PCM音源を融合させた新しい音源方式です。

JUPITER には、この新しい ZEN-Core 音源方式によって「モデル音源」という新しい音源が組み込まれています。

6つのモデル音源

JUPITER-Xm PRELOADED MODELS

JUPITERシリーズ の音源には、6つのモデルが搭載されています。本体を見ると「PRELOADED MODELS」セクションに 6つのモデルがボタンに割り当てられていますが、今後も拡張されてモデルが増やせる仕様になっています。

JUPITER シリーズは、JUPITER-X と JUPITER-Xm の2つのモデルが用意されていますが、本体の大きさをコンパクトにし、操作パラメータの配置、鍵盤のサイズが違うだけで、同じ音源方式と機能が完全互換となっています。使う環境やスタイル、好みに合わせて選択することができます。

モデル音源は、4台のビンテージ・シンセサイザー「JUPITER-8」「JUNO-106」「JX8P」「SH-101」と、PCM・シンセサイザー「XV-5080」、ステージピアノ「RD-700GX」、合計 6機種、歴代の有名なシンセサイザーのモデリング音源を搭載しています。


モデル

JUPITER-8
JUNO-106
JX8P
SH-101
XV-5080
RD-700GX


この6つのモデル音源から最大で4台分(パート)を組み合わせて、1つのサウンド(シーン)を構成することが出来ます。ビンテージ・シンセサイザーとリアルなPCM系デジタル・シンセサイザー、ステージ・ピアノを4台組み合わせて音を出せると言う事は、実際にビンテージマシンを用意し、MIDIで接続して重ねて音を出していた昔の方式を、この1台の JUPITER で簡単に構築することが出来ます。

JUPITER-8 や SH-101 に限っては、MIDI の規格が出来上がる前のモデルで、JUPITER はDCBのインターフェース、SH-101はCV/GATE で同期させて音を出していた時代のマシンでした。現在それを実現しようとしたら、MIDI,DCB,CV/GATE、それぞれの信号を同期可能なインターフェースと、アナログ楽器なので、コンディションの良い状態で音を出せるマシンと機器を用意する必要があります。

その他、エレクトリックミュージックやダンスミュージックでは定番のRolandの超有名なリズムマシン、「TR-808」、「TR-909」、「CR-78」のドラムサウンドも搭載しています。リズム音源は、5番目のトーンを使用するので、

1シーン = シンセサイザー 最大4パート + リズム1パート 

で構成されます。

JUPITERーX/Xm は、最新のモデリングの技術によって往年のビンテージマシンを 1台のシンセサイザーの中で構築できる、夢のようなシンセサイザーです。

JUPITER-Xm DISPLAY

モデル:JUPITER-8

JUPITER-8

言わずと知れたアナログ・ビンテージ・シンセサイザーの名機、JUIPITER-8。

尖った感じの PROPHET-5 や 重厚で粘る感じの OBERHEIM とは違い、 JUPITER-8 は繊細なサウンドで、キレのある LowpassとHoighpassフィルター、レゾナンス、鋭い立ち上がりの高速エンベロープがとても印象的で、当時はまだ MIDI で他の楽器の音と重ねるなどのコントロールが出来ませんでした。

サウンドは、繊細なストリングスサウンドやパッドサウンド。ピッチエンベロープを使ったブラスサウンドやオシレーターシンクを使ったシンクリード、クロス・モジュレーションを使ったパーカッシブなサウンド等が有名です。

JUPITERーX/Xm は、JUPITER-8のオシレーター、やクロスモジュレーション、フィルターのキャラクターやエンベロープの挙動など、忠実に再現しています。

モデル:JUNO-106

JUNO-106

技術の進歩により、リーズナブルな価格でポリフォニックのシンセサイザーを購入できるようになったが JUNOシリーズでした。また、JUNO シリーズは、今となってはJUNOシリーズの特徴でもあるコーラスエフェクターを内蔵していました。

オシレーターには VCOをデジタル制御で安定化させたDCOを採用し、1DCO+SUB Oscillator 、エンベロープは1つの構成で、凝った音作りは出来ませんでしたが、厚みのあるサウンドを作る場合には、PWM(Pulse Width Modulation) 、サブオシレーター、JUNO のコーラスエフェクターを使って作っていました。

JUPITERーX/Xm では、JUNO-106 のモデリングはもちろん、JUNOコーラスから出るアナログ回路のノイズ成分までコントロール可能で、リアルに再現することが出来ます。デモムービーでも無音状態の時にアナログコーラスのノイズが聴こえます。

モデル:JX-8P

JX-8P

JX-8P は、JUNOシリーズの後継として、6Voice、2DCO、2エンベロープ、クロスモジュレーションやオシレーターシンクなどのモジュレーションも充実し、ROLAND 最後の高スペックなアナログ・シンセサイザーでした。

2DCOを使った重厚なパッドサウンドや、JUPITER-8 とは異なるDCOのサウンドカラーと、コーラス、フィルターのキャラクターの違いなど、JUPITER-X/Xm でJX-8P が完全にモデリングされています。JX-8Pはデモムービーで実機と比較しているので、モデリングで再現されたサウンドを聴くことが出来ます。

モデル:SH-101

SH-101

アナログ・シンセサイザー・モデルで唯一のモノフォニック・シンセサイザー、SH-101 のモデルです。

SH-101 は、1VCO+SUB Oscillatorタイプのモノフォニック・シンセサイザーで、リードやベース、アルペジオ・サウンドに適した音源モデルです。JUPITER-X/Xmでは、モデリングされたリアルなサウンドでポリフォニック演奏をすることも出来ます。デモ&レビュー映像では、実機を使って音の比較をしています。

モデル:XV-5080

XV-5080

JUPITER-X/Xm には、PCMデジタルシンセサイザーのモデルも搭載しています。XV-5080 は、XVシリーズの最上位機種で、PCM・サンプリング波形を元にしたリアルなサウンド、デジタルサウンドが有名です。アナログサウンドとデジタルシンセのサウンドのミックスは、当時からMIDI接続で行われていた音作りの手法なので、サウンドの幅が未知数に広がります。

モデル:RD-700GX

RD-700GX ステージピアノ、デジタルピアノの音源モデルです。オーソドックスに、マルチサンプリングされた高品位なグランドピアノのサウンドにアナログ、デジタル・シンセサイザーのサウンドを重ねて、MIDI GRAND PIANO のサウンドも構築することが出来ます。もちろん、RDシリーズの音源モデルなので、ELECTRIC PIANO のサウンドも搭載しています。

リズムマシン

TR-808
TR-909
CR-78

JUPITER-X/Xm には、アルペジエーターとリズムによってシーンを構築できるよう、5番目のパートがリズムパートとなっています。このパートで Roland 往年のリズムマシンを選択、リズムパターンを選択して、4つのシンセサイザーパートと、1つのリズムパートによるシーンを構築します。

JUPITER-X/Xm のサウンド

JUPITER-X/Xm のサウンドは、5つのパートを作り、エフェクトやアルペジエーターなどの情報をまとめて、1つのシーンとしてサウンドを構築します。

トーン

トーンは、パートに組み込むプリセットの最小単位で、1つのシンセサイザー・モデルを選択して構成されます。


パート

1つのパートは、6つのモデルまたは、3つのリズムマシンのモデルから選択してトーンを作り、パート毎のマルチエフェクト(MFX)、PANやEQを搭載しています。もちろん、1つのパートだけで、1つのシンセサイザーとして成立します。


シーン

シーンは、4つのシンセサイザーモデルと1つのリズムマシンモデルで構成され、4つのパートは、スプリットやレイヤーが可能です。その他、リズムパートやアルペジエーターの設定、エフェクトの設定を含めてシーンを作ります。


シーン・エフェクトとマスター・エフェクト

シーンは最終的にシーン・エフェクト(DRIVE、CHORUS、DELAY、REVERB)、システムエフェクト(MASTER EQ/COMP、MIC NS/COMP)を通り、出力されます。

スペック

VCF(VINTAGE FILTER)

それぞれのモデルには、その機種のフィルターを再現した、R-Type(Roland)のフィルターが装備されています。それとは別に、M-Type(Moog)フィルター、S-Type(Sequencial)のフィルターがモデリングされ、用意されています。それぞれモデルのフィルターを M-Type、S-Type にして、音のキャラクターを変えることも出来ます。

R-Type(Roland)
M-Type(Moog)
S-Type(Sequencial)


音色・発音数

プリセット・トーン:4,000以上
ユーザー・トーン:256
ドラムキット:90以上
シーン:256
最大32音


入出力・インターフェース

JUPITER-X/Xmには、豊富な入出力が用意されています。特に、Bluetooth は MIDI の送受信も出来るので、PCやiPADのコントロールやBluetoothスピーカーに音を飛ばすなど、ケーブルレスで使うことが出来ます。また、JUPITER-Xm は電池駆動が出来るので、使う場所を選びません。

標準 L/R出力
XLR キャノン L/R出力
HEADPHONE OUT
MIDI IN/OUT

SPEAKER
AMP 4W x 2 / Full Range x 2 / Tweeter x 2

USB I/F(MIDI/AUDIO)
USB MEMORY I/F

MIC XLR IN
AUX IN

Bluetooth Ver4.2

電池駆動
 JUPITER-Xm 単3形x8

I-ARPEGGIO

JUPITER-X/Xm には新規開発のAIエンジンを搭載した新型のアルペジエーター「I-ARPEGGIO」が搭載されています。今までの定型化されたアルペジオパターンと違い、AIエンジンがキーオンのタイミングや押さえているキーのボイシングなどの演奏情報をリアルタイムで解析して、即興の演奏フレーズを生成します。

この新しい「I-ARPEGGIO」によって、今までに無い演奏パターンやフレーズ、サウンドが偶然生まれ、作品に組み込まれることもあるでしょう。

デモ&レビュー映像

新しいモデリング音源を搭載した JUPITER-X/Xm の素晴らしいサウンドと操作性をビデオでチェックして下さい。

販売情報

Roland Products

JUPITER-Xm
https://www.roland.com/jp/prod...
JUPITER-X
https://www.roland.com/jp/prod...


Roland Blog

JUPITER-X Part-1
https://blog.roland.jp/artist/...
JUPITER-X Part-2
https://blog.roland.jp/artist/...


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