Arturia MINILAB / KEYLAB

MiniLabは、ハードウェアのMIDIコントローラーキーボードとソフトウェア音源のAnalogLabがセットになった、ハイブリッド型のシンセサイザーです。MIDIコントローラーのキーボードはミニ鍵盤仕様となっており、最近流行のガジェット型のシンセサイザーと共に省スペースなデスクトップ環境にベストマッチなサイズになっています。

minilab.jpg#asset:4513

まずは、強力なビンテージシンセサイザーのエンジンを搭載したソフトウェアシンセサイザー、AnalogLabの仕様から紹介しましょう。

圧倒的なアナログ音の再現性とサウンドクオリティを誇るソフトウェア音源8種類をコントロールすることが出来るゴージャスな仕様になっています。

内蔵されるシンセサイザー音源

  • MODULAR V
  • MINI V
  • ARP 2600 V
  • CS-80 V
  • JUPITER-8 V
  • PROPHET V
  • OBERHEIM SEM V
  • WURLITZER V

Arturiaが今までリリースしたビンテージ楽器のシンセサイザー・エンジンを搭載しており、これだけの音源が内蔵されていると言うだけでも、かなりテンションが上がります。

スタジオビュー

右側には搭載されている音源を形取ったスタジオ風景が現れます。好みのシンセサイザーをクリックすることで、その音源を使用したプリセットを選択することが出来ます。下記は、Moduler-Vがハイライトされています。

minilab_st_view.png#asset:4520

5,000音色のプリセットとプリセットブラウザー/フィルター

上記の8種類のソフトウェア音源から、選りすぐりの5,000種類にも及ぶプリセットを搭載しているだけではなく、強力なプリセットをサーチするフィルターと、選択されたサウンドの詳細を表示するプリセットブラウザーを搭載しているため、5,000種類もの膨大なプリセットの中から簡単に目的のサウンドにアクセスすることが出来るようになっています。

サウンドモードで見たプリセットブラウザーとフィルター

右側のフィルターで好みの音源、サウンド、サウンドカラーによってプリセットの絞り込みが出来るので、5000種類ものプリセットの中から好みのプリセットを素早く見つけることが出来ます。

minilab_filter.png#asset:4516

目的別に使えるプレイモード

AnalogLabには、通常プリセットサウンドを使う「サウンドモード」、音色(プリセット)を重ねてサウンドを鳴らす「レイヤー」や鍵盤を分割してプリセットを配置する「スプリット」、これらを駆使したサウンド作りが可能な「マルチモード」、ライブで使用することを想定して、あらかじめプリセットをPADにメモリーさせる「ライブモード」など、使う場面に応じた設定が可能な3つのモードが用意されています。これは、ライブやレコーディング、DJなどのパフォーマンスの時にその威力を発揮します!

マルチモード

下記の画像では、マルチでレイヤーされています。赤い部分のキー範囲でCS80-V、黄色い部分では、SEM-Vのプリセットが配置されています。もちろん、青い矢印を移動させることでレイヤーからスプリットに変更したり、スプリット位置を自由に設定できるので、左側のベース領域を狭くして赤い部分の右手演奏部分を広げるなど、簡単にセッティングすることが出来ます。

minilab_multi.png#asset:4518

ライブモード

ライブモードでは好みのプリセットをプログラムNoに割り当ててライブパフォーマンスを想定したモードです。ドラッグアンドドロップで簡単に割り当てることが出来ます。

minilab_live.png#asset:4517

スナップショットの設定

PAD9〜16には瞬時にプリセット切り替えが可能なスナップショットを割り当てることが出来ます。好みのプリセットをドラッグアンドドロップでPADに重ねるだけで簡単に割り当てできます。

minilab_snap.png#asset:4519

コントローラーのアサイン

MIDIコントローラーキーボードのツマミは、様々なMIDIパラメーターに割り当てすることが出来ます。

minilab_ctrl.png#asset:4515

コードアサイン

MIDIコントローラーのPAD部分にはワンタッチで鳴らせるコードを割り当てることが出来ます。PADそれぞれにコードを選択して割り当てることで、簡単に設定することが出来ます。

minilab_chords.png#asset:4514

MIDIコントローラーキーボード

鍵盤はミニ鍵盤25鍵です。見た目以上にタッチがあり、とても弾きやすいコントローラーキーボードです。単なる打ち込みだけに留まらず、プレイにも使用することも出来るでしょう。また、サイドには嬉しいことにサスティンペダルの端子が付いています。ベンダー、モジュレーションはタッチセンサーで上下コントロールすることが出来るので、必要最低限のものは全てコントロールできるでしょう。

minilab.jpg#asset:4513

いかがだったでしょうか?

これだけのハードと秀逸なソフトウェア音源がセットになっており、市場価格ではかなりなお手頃価格なので、コストパフォーマンスは最高です。

KEYLABシリーズ(KEYLAB25/49/61)

MINILABに同梱されるAnalogLabソフトウェアは、より多くのコントローラーを装備したKEYLABシリーズにも対応しています。 KEYLABシリーズは標準の鍵盤と各種コントローラーをより多く搭載した本格的なハイブリッドシンセサイザーで、もちろん、AnalogLabも同梱しています。こちらも併せてビデオで紹介している ので、チェックしてみて下さい。

KEYLAB25KEYLAB25.png#asset:4510

KEYLAB49KEYLAB49.png#asset:4511

KEYLAB61KEYLAB61.png#asset:4512

デモ映像

それでは、最後にMINILABとKEYLABの音と操作性をビデオでチェックしてみて下さい。

さらにおすすめ

Circle

Future Audio Workshop(フューチャー・オーディオ・ワークショップ)の「Circle(サークル)」を試してみました。 この「Circle」のコンセプト、それは“1面で音作りのすべてが、画期的インターフェイスで操作できる”です。いつもはこの手のソフトシンセをチェッ...

YAMAHA mx88

YAMAHAが新たに登場させたのは、88鍵のピアノ・シンセサイザー! いままで「mxシリーズ」と言えば49鍵と61鍵の「どこにでも運べるシンセサイザー」として軽量コンパクトで、YAMAHAのハイエンドシンセサイザー「motif」直系の高品位な音源、波形を搭載したシンセサイザーでし...

Waldorf Microwave XTk

Waldorfと言えば、近年ではblofeldとともに見事に復活したドイツのシンセサイザーメーカーです。Waldorfの歴史は、第2回のオフィシャルレビューで紹介したので、今回はこちらのMicroWaveXTkの紹介を中心に、レビューします。 MicroWaveXTシリーズは、...

UVI VINTAGE VAULT 2

UVI VINTAGE VAULT 2は、UVIが販売する膨大なUVIインストゥルメントの中からビンテージ・シンセサイザーのシリーズをバンドルし、そして今回新たなマシンを追加したコレクションとして集められた究極のバンドルコレクションです。

YAMAHA MODX

YAMAHAから MONTAGEの DNAを引き継ぐ FM-X 音源と 、リアルで高品位なサウンドの AWM2 音源を搭載するハイブリッド音源の MODX シリーズが発表されました。

ROLAND JUNO-106

ROLAND JUNO-106。ROLANDがコンシューマ向けに発売したこのアナログシンセサイザーのシリーズの名前は、一度は耳にしたことがあると思います。 現在発売中の、ROLAND JUNO-D、JUNO-G、JUNO-STAGEこれらのシリーズは、往年のJUNOの冠を引き継ぎ...

もっと記事を見る

page top