Circle

Future Audio Workshop(フューチャー・オーディオ・ワークショップ)の「Circle(サークル)」を試してみました。

この「Circle」のコンセプト、それは“1面で音作りのすべてが、画期的インターフェイスで操作できる”です。いつもはこの手のソフトシンセをチェックする際、まずはプリセット音色からスタートするのですが、この「Circle」では、思わず音作りからスタートしたほど、そのインターフェイスは完成度が高い。久々に音作りのワクワク感を味わえました。

では早速そのインターフェイスを見てみましょう。

見ての通り、とても各モジュールが整然と並べられ、カラフルでグラフィカルです。ですが、綿密に計算されたレイアウトなのです。

左側はオシレーターのエリア

アナログ波形、ウェーブテーブル波形が最大4基レイヤー可能で他にノイズ、フィードバックがあります。特にウェーブテーブル波形が豊富で多彩な音作りが可能です。

中央はミキサー&フィルターのエリア

中央の一番上は右側でセットした各オシレーターのミキサー。その下エリアで様々なフィルターやイコライザーなどを駆使し、倍音や周波数を調整して音色を綿密に作り込むことができます。

右側は変調元エリア

エンベロープ、LFO、ステップシーケンサーなど、さまざまな変調を発生させるエリアです。

さて、ただ単にモジュールを並べただけだと芸がありません。この「Circle」という名前の由来でもあるCircle(円)が大きなキーワードなのです。よく見ると各モジュールに小さな円があるのが分かりますね。この円をマウスでドラッグし変調をかけたいモジュールに置くことでモジュールが接続され信号が流れる仕組みです。下図を見てください。

それぞれの円の色で変調元、変調先が一目瞭然です。変調の量は変調先の円をクリックすると棒グラフが現れ、そこで調整します。このインターフェイスは目から鱗ですね。とても合理的で素晴らしいアイディアといえます。新次元のモジュラーアナログシンセを操っている感覚です。

画面下のエリア

「Sounds」で、莫大なプリセット音色から、目的の音色をカテゴリーによる検索で選ぶことができます。年代別のタイプがユニークでつぼにはまっています。

「Keyboard」で仮想キーボードを出すことができます。キーボードフォローやアルペジエイターの設定もここでおこないます。

「Effects」では3系統のエフェクターをセッティング可能です。

また、MIDI Learn機能で、「Circle」上のパラメーターをあらゆるMIDIキーボードの操作子へ簡単に割り当てが可能です。数の黄色くなっている部分をクリックし、接続されたMIDI機器の操作子を動かすだけで割り当てが終了です。

さらにトピック

私、iPhoneユーザーですが、iPhone上で動くアプリケーション「Touch OSC」を使用すると、同一WiFi内で「Circle」をコントロールできます。この感覚は実に近未来的。つまみのデザインまで一緒です。

このように「Circle」は内部はコンテンポラリーなアナログシンセですが、その斬新で抜群に使いやすい次世代インターフェイスを身にまとった、ソフトシンセサイザーといえます。ぜひチェックしてみてください。

ムービーでもその抜群の操作性をご覧ください。

さらにおすすめ

Sequential Circuits Prophet 5

オフィシャルレビューのビンテージシリーズ第一弾は、アナログシンセサイザーではその名を知らない人がいないほど名機中の名機であるSequential Circuits社のProphet-5です。 Prophet-5は、1978年にモノフォニック(単音)が主流のアナログシンセサイザーの...

MT-1 EX

まさにシンプル。アナログシンセの仕組みがカンタンに理解できるインターフェイス。 以前、紹介したミュージックトラックが作ったソフトシンセ「MT-1」は、DTMビギナーにも大好評で、「なんと分かり易い」、「アナログシンセの仕組みがよくわかった」などの嬉しいご意見をたくさんいただきま...

ARTURIA DX7 V

数々のビンテージ・シンセサイザーをソフトウェアで再現してきたARTURIA が、新たなコレクションとしてFM音源の名機を出してきました。YAMAHAが80年代に世界的大ヒットをさせたデジタル・シンセサイザーで、当時は聞き慣れないFM変調という方式で作られたYAMAHA ...

Steinberg Sequel 2

Sequel2は、スタインバーグが開発した超カンタンに音楽制作ができるソフトウエア。なんたって、あのスタンバーグが開発したソフトウエアですから、Cubaseで培った様々な音楽制作のためのノウハウが、初心者でもすぐ扱えるというスタンスで盛り込まれています。 まず特筆すべきは、基本仕...

CASIO XW-G1 / XW-P1

今回紹介するのは、カシオが満を持して登場させたシンセサイザー“XW-G1”。 カシオと言えば電卓はもちろん、G-SHOCK、電子辞書、デジカメなど、数多くの革新的プロダクツでカルチャーごと市場を作ってしまう程のスゴイ会社ですが、実は電子楽器においても、今や88鍵コンパクト型電子ピ...

DJ-tech Alessi Foti氏へインタビュー

DJ-techのスタッフが来日していると聞き、普段からiCUBE90などDJ-techを愛用している私、氏家としてはぜひお話を伺いたく、フックアップにお邪魔してしまいました。 今回来日したのは、テクニカル&マーケティング・ディレクターでイタリア人のAlessio Foti氏、セー...

もっと記事を見る

page top