Steinberg Cubase Essential 5

Cubaseのラインナップとして、最高峰の「Cubase 5」、ホームスタジオ向けにカスタマイズされた「Cubase Studio 5」がありますが、今回登場したのはエントリー/ビギナー向けに機能を絞り込んだ「Cubase Essential 5」です。

何たってエントリー向けなので、お値段が超お手頃(市場価格¥24,800前後)。でもその機能たるや、スゴすぎます。抜群の超ハイコストパフォーマンスです。どのように、初心者にやさしく高機能を実現しているかを見てみましょう!

まずはメイン画面。

お馴染みのCubaseの目にやさしくセンスのいい配色がやる気にさせてくれます。トラックビューの視認性はホント抜群ですね。

ミキサー画面も秀逸です。

Cubaseとしての基本性能は、最高峰の「Cubase 5」の基本エンジンを踏襲しているので十分すぎるほどのスペック(32bit 浮動小数点オーディオエンジン、64オーディオトラック、MIDIトラック無制限、VSTインストゥルメントスロット×16など)。

内蔵ソフトシンセを見ても、MOTIFの波形を使った音色を含む基本音色に加え、「Cubase 5」に搭載されている超高品位な230音色ものHALion ONE Studio Setも搭載した「HALion ONE」や、繊細なパッドから分厚いベース/リードなど守備範囲の広いバーチャルアナログシンセサイザーの「Prologue」が搭載され、この2つのソフトシンセだけでも700を超えるプリセット音色がスタンバイOKです。

イマジネーションをかき立てられる、いい~音してます。

また、ローズピアノなどのステレオトレモロ効果を演出できる「AutoPan」も搭載されています。

Prologue

HALion ONE

AutoPan

MIDIのプラグインもかなり充実しています。

MIDIによるアルぺジエーターに特化した「Arpache SX」。
シンプルなアルペジオから過激系アルペジオまで様々なアルペジオフレーズを有機的に生成する多機能さが売りです。

Arpache SX

制作やライブでのトラブル回避のためのMIDIデータの監視に役立つ「MIDI Monitor」も重宝しますね。

画期的な新機能でクリエイティブマインドが激的にアップだ!

では、新機能を見ていきましょう!

まずは、ドラムパターン生成に特化した「Beat Designer」。

Beat Designer

見ての通り、左から右にビートが流れ、マトリックス上でマウスを押すことによりドラム音が鳴ります。これは分かりやすい!どんどん面白いビートが出来ちゃいます。(フラムやロールも可能)

もちろん、「Cubase Essential 5」上のテンポに同期して鳴るので他のトラックを流しながら、新たなビートを生成できるのです。もちろん、できあがったビートはトラック上にMIDIデータとして即展開可能。さらに、HALion ONEに対応した莫大なPattern Bankプリセットが付属しているので、MIDIドラムフレーズに関しては無限のライブラリーが用意されたのと同様です。

Pattern Bank画面

ところでCubaseシリーズには、パソコン内のMIDIループ、オーディオファイル、トラックプリセットやプラグインの設定まで一括管理できる超便利な「Media Bay」がありますが、たとえば、別売りの「Sequel2」を導入した場合、MIDIループやオーディオループが5,000種類も追加されるのですが、そんな大量のデータにもLoopBrowserから簡単にアクセスできます。

LoopBrowser

また、ダウンロード別売の「Sequel Contents Sets」も「Cubase Essential 5」で使えます。現在10種類がラインナップされているので、どんどんオーディオ/MIDI素材を増殖させ、イマジネーションをかき立てるクリエイティブな環境を構築しましょう!

Sequel Contents Sets“HipHop”

さらに強力なトピック的新機能が、オーディオデータのピッチ補正をしてしまう「Pitch Correct」。

これはスゴイ!ヴォーカルや単音楽器(管楽器など)のピッチコントロールが可能なプラグインです。

Pitch Correct

まず、単純に男声を女声に、女声を男声には朝飯前。不安定な音程をより正確に修正したり、画面下部の鍵盤上で強制的に音程を追従させることができます。

さらにスゴイのが、MIDIトラックと連動させ、出力を「Pitch Correct」と連結することにより、MIDIキーボード上で音程の完全制御ができます。すなわち、リズムさえ合っていれば、どんなに下手に歌ったヴォーカルでも完全に新たなメロディでメチャクチャ上手く歌わせることが可能です。(もちろんMIDIトラックにフレーズを録音すればその音程で再生します)。これはまさに夢のような無限の可能性!!

まさに、オススメDAW

ホント、これほどの性能でこの価格(市場価格¥24,800前後)は信じられないですね。

PCのキーボードで、MIDI鍵盤の代わりにノートデータの入力やソフト音源を鳴らすことが可能な「バーチャルキーボード」機能や、残りの録音時間を表示する機能なども気が利いています。


ヤマハの「AUDIOGRAM」やスタインバーグの「CI2」等、超コストパフォーマンスのインターフェイスと組み合わせることにより、手軽で高性能な音楽制作環境が実現できます。これらもオススメ。

AUDIOGRAM6

CI2

ヤマハやスタインバーグの商品に同梱されているCubase AIシリーズで性能の限界を感じた方の次のステップへのグレードアップとしては最適な性能を備えた「Cubase Essential 5」。

まさに超コストパフォーマンスを必ず実感できるDAWです。要チェックでっせ~!

以上のレビューを、私、氏家が以下のムービーにて音と映像で分かりやすく徹底解説しています。ぜひご覧ください!

オフィシャルレビューHD版について

ミュージックトラックのオフィシャルレビューHD版では、映像はPanasonicのLumixのGH1を使用してハイビジョン映像を記録し、音声はマルチトラックでZOOMのR16を使用してデジタルレコーディングを行い、それぞれの素材をもとに映像編集しています。

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