KORG M50

「M50」は、コルグの新参シンセサイザー。

61鍵、73鍵、88ピアノ鍵盤の3種類ありますが、今回レポートするのは61鍵のモデルです。素晴らしい音色群、大画面タッチビュー液晶(レスポンス良くて最高!)、リアルタイムコントロールノブ、シーケンサーなど、ワークステーション型シンセサイザーとしてのすべての要素が超ハイクオリティで盛り込まれています。しかも値段はビックリ仰天の超リーズナブル!! 惚れました「M50」!!

まずは、パネルレイアウトを見てみましょう。

Trinity/Tritonから引き継がれている、お馴染みのコルグワークステーションのパネルレイアウトです。コルグユーザーは全く違和感なく操作可能なのはもちろん、「M50」で初めてシンセサイザーを体験するユーザーも、その考えつくされたユーザーインターフェイスにすぐに慣れることでしょう。

デザインも鍵盤部分が突き出ているような斬新なシェイプで、メッチャかっこいい!

王道のコルグサウンドが満載

さて、肝心のサウンド面をチェックしてみましょう。

音源は、256Mbyte(16ビット・リニア換算時)もの波形容量を搭載し、M3で評価の高いコルグの最新音源システム「EDS」 (Enhanced Definition Synthesis:エンハンスト・ディフィニション・シンセシス)を採用しています。ということは、M3と同等のサウンドクオリティがこのM50で再現できてしまうのです。私もM3はチェック済みですが、コルグならではのバンド演奏でも突き抜ける存在感のあるサウンドが満載です。

プログラムでは新たにドラムトラックが追加され、パフォーマンスやアイディアスケッチに最適です。実施、ドラムトラックを流しながら演奏すると、どんどん曲のアイディアが膨らみます。

コンビネーションでは、プログラムを最大16まで組み合わせることができますが、もちろん、ドラムトラック、2基のポリフォニックアルペジエータも使用でき、重厚なサウンドや躍動感あふれるアンサンブルスタイルを演奏できます。
コードアサインによる演奏やリアルタイムコントロールは、もちろんバッチリ!


また、ジョイスティック回りの赤の照明効果も気が利いています。やる気にさせます!

ところでコルグのシンセサイザーを弾くといつも思うのですが、エフェクターの質がいいというか、ノリがいいというか、最終の味付け具合がホント絶妙で、弾いていてとても気持ちがいい。

その気持ちよく音色紹介をしているムービーです。どうぞ!

ハイクオリティな曲作りも超簡単

さて、シーケンサーを見てみましょう。パネル右サイドがシーケンサーエリアです。

標準的な16トラック仕様ですが、とても使い易い。

MODEのところでSEQのボタンを押すと、この画面が現れます。

各トラックに音色を割り当ててREC/STARTしていけば、どんどん録音できますが、ここで便利なのが、MENU内にある「LOAD TEMPLATE STYLE」。様々な音楽ジャンルが選択でき、そのジャンルに適した楽器(音色)がトラックに自動で割り当てられます。これは超便利!

さらにコンビネーションではドラムトラック、2基のアルペジエータとともに手弾き演奏を加えて完全な曲としてアンサンブル演奏ができるのですが、それを丸ごとシーケンサーに録音できます。

気に入ったコンビネーションを選んだ状態で、ENTERボタンを押しながらREC/WRITEボタンを押すだけで速攻スタンバイ。STARTボタンで録音が開始されるので、あとは弾くだけで超簡単に曲ができちゃいます。もちろん各トラックバラバラに同時録音されているので、録音後の編集もラクラク!出来上がった曲はSDカードにメモリー可能です。(もちろん音色ファイルも収録可)

上記のシーケンサー操作を分かり易く解説したムービーをどうぞ!

PCとの連携もパーフェクト

なんと、「M50」にはM50エディターが同梱されているので、PC上での音色エディットも可能です。

このM50エディター上だとすべてのパラメーターを視覚的に把握できるので、音色作り込み大好きユーザー(私もそう)は重宝しますよ~。

さらに、プラグインエディターも用意されており、DAW上からプラグイン・インストゥルメントのように扱えるので、これも超便利です。

CUBASE上からだとこのようになります。

「M50」、初心者も熟練者も要チェック

このように、「M50」はタッチビューによる抜群の操作性、重厚かつ抜けの良いサウンドクオリティ、簡単操作のシーケンサー、PCとの親和性が見事に調和したワークステーション・シンセサイザーです。

あと特筆すべき点として、軽い!(61鍵で6.8kg、へたなギターより軽い!)、鍵盤の弾き心地がよい!(音色とのマッチングは素晴らしく、十分なダイナミクスを引き出せます)。初心者のファーストシンセとしては物凄い完成度といえるでしょう。実は私も自宅用に1台欲しくなってしまいました。へそくりで買える値段だし。。。。私のようなスタンスの熟練者、多いと思います。あると思います。

さらにおすすめ

ZOOM ZFX 導入編

皆様はじめまして。永野啓司と申します。これから4回にわたってZOOMから発売されたZFX Packageについてのレビューをお届け致します。なるべく簡潔で分かりやすい文章を目指しますので、最後までお付き合い宜しくお願い致します。 What’s 「ZFX Package」? まず、...

Roland Sonic Cell

まずはSonicCellのおさらい。 この図を見てお分かりの通り、SonicCellは一言で語ると「オーディオ/MIDIインターフェイス内蔵サウンドモジュール」。 また、Cakewark SONAR LEも同梱されているので、まさにPCとSonicCell、MIDIキーボードが...

UVI Attack EP88

UVI Attack EP88 は、UVI Workstation や UVI FALCON で動作するプラグイン・インストゥルメントです。見た目のイメージは普通のエレクトリック・ピアノ音源のように見えるUVI Attack EP88ですが、普通のエレピサウンドはもちろん様々な種...

ALESIS ion

今回は、ALESISが販売していた近未来的型デザインのバーチャルアナログシンセサイザーionを紹介します。 ionは、今となっては販売終了となってしまいましたが、弟分の現行機種micronもそのデザイン性やサウンドがion互換であるため出音が優れていると言うこと、おまけに低価格...

moog minimoog

今回紹介するプロダクツは、アナログ・シンセサイザーの超定番”minimoog”です。私が初めて買ったシンセサイザーということもあり、思い入れのメッチャ強いプロダクツでございます。 minimoogはモーグ社が1971年に発売したアナログ回路による単音シンセサイザー。 minim...

Oberheim OB-8

前回のMatrix12に続き、今回はMatrix12よりも前に出されたOB-8の登場です。 Matrix12は、今回のOB-8のレビューを出す前にお蔵入りはもったいないとの理由から急遽、過去の幻の第1回作品だった映像をアップしました。 今回のOB-8は、正真正銘のアナログシンセサ...

もっと記事を見る

page top