Steinberg Sequel 2
- 2009/05/12
Sequel2は、スタインバーグが開発した超カンタンに音楽制作ができるソフトウエア。なんたって、あのスタンバーグが開発したソフトウエアですから、Cubaseで培った様々な音楽制作のためのノウハウが、初心者でもすぐ扱えるというスタンスで盛り込まれています。
まず特筆すべきは、基本仕様がものすごく豪華な点です。数ギガバイトにも及ぶ5,000種類もの超高品位なフレーズライブラリー(ループコンテンツ)、600以上ものプリセットを搭載したソフトウエア音源、多彩な超高品位エフェクトなど、本家Cubaseに匹敵しています。
まずは画面を見てみましょう。
ご覧の通り、上部にある、小節、テンポ、拍子、調(キー)の表示エリアと、スタート、録音などのトランスポートエリアがあります。
中央は、トラックの表示エリア。下部は左の6つのアイコンをクリックすることで、ミキサー・ページ、トラックインスペクタ・ページ、メディアベイ・ページ、エディタ・ページ、アレンジャー・ページ、環境設定ページを表示します。
実は画面の表示はこれだけ。通常、DAWはいくつもの画面があり、さらに深く階層が構成されているのですが、「Sequel 2」のシンプルさは群を抜いています。これなら、初心者も安心して操作できるでしょう。
カンタン曲作りの方法とは?
曲作りの方法は、メディアベイ・ページから、始めます。
楽器カテゴリー、音楽スタイルで、どんどんフレーズを右のエリアに絞り込むことができます。右のエリアに表示されたフレーズをクリックすると試聴できます。気に入った(グッときた)フレーズを、中央のトラックエリアにドラッグアンドドロップするだけです。(フレーズをダブルクリックするだけでも自動的に中央エリアに張り付きます。)
張り付いたフレーズは、フレーズの右端中央部をドラッグするだけで、好きなだけリピートできます。
フレーズの右端下部をドラッグすることで、長さの調整も可能です。
メディアベイ・ページの右に現れるフレーズ(ループ)には2種類あり、三角のマークがついたWAVEデータと3本の棒マークがついたMIDIデータの2種類があります。それぞれ張り付いたフレーズをダブルクリックすることで、下部がエディタ・ページに変わり、WAVEデータの場合は、下図のように表示されます。
MIDIデータの場合は下図のように表示されます。
このように、メディアベイ・ページにてフレーズをトラックに並べていくだけでも、高品位な音楽ができてしまいますが、トラックエリアの左上部にある「新規トラックを追加」ボタンを押すと、下記の画面が現れます。
ここで、オーディオトラック、ソフト音源トラックを選択できますが、ソフト音源を選んだ場合は、600ものプリセットから音色を選択し、接続したMIDIキーボードで演奏、録音が可能です。もちろん、オーディオトラックを選べば、ボーカルやギターなどの録音が可能です。(高品位にオーディオを録音する場合は、ぜひオーディオインターフェイスを用意しましょう)基本的に、これだけの操作で、音楽が作れてしまいます。なんとカンタン!!
ムービーにて「Sequel 2」で、どのように音楽を作るかを解説しています。ご覧ください。
数々の便利機能が満載
さらに、「Sequel 2」は、使い易さをとことん追求している点が素晴らしい。
まずは、バーチャルキーボード。ソフト音源を使用しているときにとても重宝します。
上は、まさに仮想の鍵盤。マウスを当ててクリックすれば音が鳴ります。 下はPC上のキーに音が割り当てられています。PCのキーを押せば音が鳴ります。もちろん和音も可能。
画面左上部にある「リモートコントロールの割り当て」ボタンを押すと、接続したMIDI機器のコントローラーに「Sequel 2」の機能を割り当てることができるのですが、これが超カンタン。
このように割り当てたい個所をマウスでクリックして、MIDIコントローラーのノブ、スライダー、ボタン、鍵盤など、割り当てたいところを触るだけで自動的に設定が完了します。
アレンジャー・ページではMIDIキーボードの鍵盤に割り当てると、即DJ的な演奏が可能ですね。
もちろん、スライダーが多く搭載されたMIDIコントローラーが接続されている場合は、ミキサー・ページにて、スライダーと各トラックのボリュームを相互に割り当てれば、抜群に効率的なミキシングが可能です。
進化し続けるSequel 2
「Sequel 2」の進化は止まりません。なんとすでに、下記の7種類もの別売りのコンテンツ集がラインナップされていて、スタインバーグのダウンロードショップで購入できます。
これらのライブラリーに搭載されているフレーズ(ループ)のクオリティは半端ではありません。無敵です。
さらに、このコンテンツ集のフレーズは、下図のように、Cubase 4.5、Cubase 5のメディアベイにて使用可能なのです。
他にも、マスタートラックの搭載
トラックのアイコン画像の設定
ギタリストに便利なチューナー
高品位な2系統のトラックエフェクトとコンプレッサ
各トラックに搭載されているイコライザー
これらの機能はエキスパートの方をも唸らせるクオリティです。
後半の機能紹介を収録したムービーをご覧ください。
いかがでしたSequel2は?私はすでに愛用しております!!!皆さんもぜひ使ってみてはいかがでしょう。
著者: 氏家 克典