Audio Cubes

光ってます。コンピューターとつながっています。

この光る物体、というか箱。最初に見た感想は「何ですか?これ?」でした。皆さんも一緒ですよね。箱は英語でCube(キューブ)。Audio(オーディオ)に関連している箱なんだろうなぁという単純なイメージしか持ち合わせていませんでしたが、な、な、何とその正体は!!??

よく見るとUSBケーブルがつながっている箱と、単独で何もつながっていない箱の2種類があります。USBでつながっている箱は「レシーバー」、または「センサー」としての役割があります。「レシーバー」になっている箱は、スタート/ストップ、オン/オフやパターンの切り替えなどの働きをし、「センサー」になっている箱は連続的なデーターを扱う働きをします。

単独で何もつながっていない箱は「センダー(送り手)」とよばれ、「レシーバー」や「センサー」に何らかの情報を送ります。「センダー」となっている箱は、どれを使っても働きは同じで、あくまでも受け側である、「レシーバー」と「センサー」にアサインされた役割をコントロールする仕組みです。

現状のシンセサイザーで音色を切り替えるボタンが「レシーバー」、モジュレーション・ホイールが「センサー」でそれらを操作するボタンやモジュレーション・ホイールそのものが「センダー」というイメージですね。

で、その仕組みですが、それぞれの箱の4つの側面に赤外線センサーが搭載されており、それらを読み取ることでスタート/ストップやパターンの切り替えをしたり、お互い感知した赤外線を受信した距離で連続した情報を送ることができるのです。

AudioCubeを上から見た図

例えば、「1の面がきたらスタートし、2の面がきたらストップする」、「1の面がきたら1、2の面がきたら2のリズムパターンに切り替える」などと割り当てることができます。その割り当てをするのがオーディオキューブに同梱されている、この「MIDI Bridge」というソフトウエア。

この画面上で「レシーバー」、「センサー」なっている箱の各面(側面4面)の機能を割り当てます。MIDIで扱えるノート情報、コントロールチェンジ、プログラムチェンジ、エクスクルーシブ情報はすべて網羅できます。

DVD内のムービーではプロペラヘッドのREASON4内のモジュールを使用して、シンセサイザーのフィルター(カットオフ、レゾナンス)を連続的に操作したり、スタート/ストップ、ドラム、ベース、メロディの各パターンを箱を近づけたり遠ざけたり、また近づける面を変えてパターンを変化させたりしています。ぜひそのあたりをチェックしてみてください。

さらに、オーディオ信号をつなげてローファイエフェクトをコントロールすることも可能なので、過激な音作りにも一役買いそうです。

何と言っても光るのは大きなポイントです。その幻想的な光の具合は、派手なパフォーマンスとベストマッチングでしょうね。

画期的なコントローラーガジェットとして、ぜひお試しあれ!メッチャ楽しいよ!

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