ARTURIA V Collection 6
- 2018/01/25
- English version is available!
ここに注目:
- 新たに4つのインストゥルメントが追加
- ビンテージからデジタルの名機までを網羅
- 迷ったらまずは、このコレクションを
見るだけでワクワクする名機達
ARTURIA 定番のパッケージ・ソフトウェア、V Collection がバージョン6となって登場しました。今回のバージョンから新しいインストゥルメント、DX7 V , Buchla Easel V , Clavinet V , CMI V、この4つが追加され、これで V Collection 6 には、合計 21種類のビンテージ・シンセサイザー、ピアノ、オルガンの名機達が揃いました。
新しい4つのインストゥルメント
今回、新たに追加された4つのインストゥルメントは、
DX7 V : YAMAHA DX-7
YAMAHAのFM音源を採用した名機、DX7が登場しました。とにかく、80年代に売れまくったデジタル・シンセサイザーで、いまだにそのサウンドは愛され続けられています。また、代表的なFMのエレピサウンドは、PCM音源では必ずと言っていいほど、プリセットされています。
モデルは、その名前からもDX7II系やSY系のFMシリーズではなく、初期のDX-7をエミュレートしていますが、オペレーターには、ちゃんとサイン波以外の波形を選択出来ることや、ユニゾン・デチューンで、サウンドを分厚くしたり、エフェクトでリッチなサウンドに加工することが出来ることからも、初期のDX-7はデザインやイメージ、基本設計がモデルになっていると言った方が正しいかもしれないです。また、SYSEXがDX-7と完全互換を保っているので、基本は忠実に再現しているインストゥルメントです。
CMI V : Fairlight CMI
アマチュアには全く手の届かないシンセサイザー、というよりは機械、コンピューターでしたが、そのサウンドは、あらゆる有名ミュージシャンが曲に取り入れる程、斬新なサウンドとインパクトを放っていました。何と言っても、オーケストラ・ヒット「オケヒット」は、このシンセサイザー、マシンのサンプリングによって音もその名前も流行したと言ってもいいでしょう。
なにしろ、本物を触ったことがないので、正直、忠実に再現された部分と、新たな機能として追加された部分の境目がわからない部分がありますが、Fairlight V 同様、当時触れなかったことや、聞いたことの無いライブラリの音を聴くことが出来るだけでも、その価値があります。
Buchla Easel V : Buchla Easel
マニアックすぎます。このシンセサイザーを所有したことがあるまたは、触ったことがある人を探すのが困難な程、レアなシンセサイザーをエミュレートしてきました!
ここまで来ると、今でこそネットで情報を仕入れることが出来ますが、当時何も情報が無い時代にこのシンセサイザーがどの様に使用されていたか、どんな音がしたのか、想像することも出来ないマシンだったと思います。Moduler VやARP2600 V同様、パッチング可能なシンセサイザーで、シーケンスパターンに合わせて、パーカッシブな音やシンセサウンドを鳴らすことに向いているマシンというのが、第一印象です。とにかくシンセサイザーとして奥が深く、独特な作りになっているので、触りながらその動作を研究するには楽しいシンセサイザーです。
Clavinet V : Hohner Clavinet
アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノときたら、次はクラビネットが鍵盤系の代表的なインストゥルメントでしょう。ARTURIAのピアノシリーズは、フィジカル・モデリング音源ですが、このクラビネットも同様にフィジカル・モデリングで再現されています。やはりこのメリットは、サウンドがリアルであることと、モデリングのパラメーターで、あらゆる音的、動作的な変化を与えられるので、現実にはないサウンドを作れることでしょう。また、PCM音源とは異なるので、大容量のHDDを必要とせず、軽快な動作でリアルなサウンドを生み出せるのも特徴です。
今までに名前をイメージしたり、型番を語るソフトウェアは数多く出てきましたが、ARTURIAのソフトウェアは毎回驚く程のサウンド、デザインのクオリティと、斬新なアイデアの追加機能が盛り込まれた優秀なソフトウェアのシリーズ、パッケージだと思います。
デモ&レビュー映像
まずは、新しい4つのインストゥルメントを中心にしたデモ&レビューをご覧下さい。
いかがでしたでしょうか?
リアルなビジュアルとリアルなサウンド、ソフトウェアで蘇った名機達の完成度には驚きました。
V Collection 6のパッケージング
V-Collectionが6になって4つのインストゥルメントが追加されましたが、今までのバージョンで追加されてきたものも含めて、パッケージ全体の内容をおさらいしてみましょう。
V Collection 6で追加されたインストゥルメント
- Clavinet V
- CMI V
- DX7 V
- Buchla Easel V
V Collection 5で追加されたインストゥルメント
- Synclavier V
- Piano V
- Stage-73 V
- Farfisa V
- B-3 V
V Collection 4までのインストゥルメント
- VOX Continental V
- Solina V
- Matrix-12 V
- SEM V
- Wurli V
- Jup-8 V
- ARP 2600 V
- CS-80 V
- Prophet V
- Modular V
- Mini V
これに、Analog LAB3 が加わり、21種類となっています。ちなみに、今回のコレクションでもSpark2は含まれませんでした。完全に、コレクションからは分離されたようです。
今までのインストゥルメント
今回のV Collection 6では、新たなインストゥルメントの追加以外にも、大幅なアップデートが行われています。それらをまとめたデモ&レビュー映像を作ったので、そちらで今までのインストゥルメントの音やデザイン、インターフェースをチェックしてみてください。
これで、V Collection 6の守備範囲の広さがわかると思います。ビンテージ・シンセサイザーからストリングス・マシン、サンプラー、オルガン、ピアノ、エレクトリック・ピアノ、クラビネット。これで、全てのサウンドは揃うのではないでしょうか?
個々のインストゥルメントは、別のレビュー記事にて紹介しようと思います。
このコレクションがあれば、一通りのジャンルの音楽を制作することが出来るでしょう。元々使用しているユーザーは、このバージョン6にアップデートすることをお勧めします。また、まだ導入していないのであれば、各メーカーで色々なソフトウェアがありますが、まずは、このコレクションを導入してみてはどうでしょうか?
それくらい、完成度が高く、定番のソフトウェア・パッケージだと思います。
V Collection 6の製品情報
製品情報
販売情報
ダウンロード販売
Arturia DX7 V
Arturia CMI V
Arturia Buchla Easel V
Arturia Clavinet V
Arturia Analog Lab3