EZ Drummer

まずはこの外観。見ての通りドラムスですよ!各インストの上でマウスをクリックすると抜群にいい音でドラムサウンドが鳴ってくれます。もちろんMIDIキーボードやパッドで鳴らしてみると生のドラムと同様のダイナミクスに反応します。もちろん、実際にドラマーが叩いたグルーヴによる8,000以上ものパターンも搭載しています。これがもう、超リアル!!

では、画面の詳細を説明しましょう。

①で、ドラムキットを選択できます。購入時には汎用性の高い“POP/ROCKキット”とパーカッションとしてもご機嫌な“COCKTAILlキット”が付いてきます。

②の「OPEN GROOVES」ボタンで、同梱される8,000ものループを選択できます。

ボタンの左にヒューマナイズ(人間っぽいリアルなグルーブ)のオンオフボタン、右にべロシティ(叩く強さ)の調整ダイアルがあります。下にあるTEMPOでは1/2×(半分のビートで演奏)、1×(通常演奏)、2×(2倍の速度で演奏)があります。

③のボタンで、MIXER画面となります。

Kick、Snare、HiHatなど、画面上に表れていたインスト(楽器)分+オーバーヘッドマイク(ドラムキットの上部にセッティングしたステレオマイク)、残響音のみのフェーダーが立ち上がり、自在にバランスを設定できます。また、左上にある「PRESETS」には幾つかのミキシングバランスのプリセットが選択でき、さらに自分で設定したミキシングバランスも保存可能です。

また、EZ Drummerの各インストをDAW上で簡単にマルチ出力可能です。 Cubaseの場合、VSTインストゥルメント上で「全出力を有効」を選択します。

さらにEZ DrummerのMIXER画面のOUTPUTで「Multichannel」を選択。

これだけで、全インストがCubase上のMIXERに立ち上がります。 DAW上で綿密に音を作り込み際には、この機能は超便利ですね。

さらに、このEZ Drummerの凄いところは、各キット上のインストを変更できる点です。各インストの下部(④)をクリックすることで、例えばロジャースのスネアから、スリンガーランドのスネアへの変更が可能です。

操作は、これだけ!!!

DAW上のバーチャル音源として動いていますが、気に入ったパターンがあったら、そのパターンをDAW上のトラックウインドウにドラッグ&ドロップするだけ!何と簡単!!あっという間にドラムトラックが出来上がります。

さらにこのEZ Drummmerは進化しています。ライブラリーがどんどん増殖しています。

今回、「Funk Masters」と「JAZZ」をインストールしてみましたが、その音とパターンのクオリティがこれまたスゴい!!

「Funk Masters」には、あのJames Brownバンドのドラマー、Clyde Stubblefield(クレイド・スタブルフィールド)氏と John ”Jobo ”Starks(ジョン・ジョボー・スタークス)氏の2種類のドラムキットとグルーヴが収録されています。 これはお得ですね。もちろんファンク大好きな私もどっぷりハマってしまいました!

Clyde Stubblefieldのドラムキット

John ”Jobo ”Starks氏のドラムキット

「JAZZ」は、伝説的なジャズドラマー、Roy “Futureman” Wooten(ロイ・フューチャーマン・ウーテン)氏によるナッシュビルで収録されたドラムキットとグルーブです。もう、スウィングの嵐です。思いっきりジャズに浸れます。

Roy “Futureman” Wooten氏のドラムキット

この「JAZZ」ライブラリーにはジャズでは必須のブラシキットまで収録されています。

右図にある、StickをBrushesに変えるだけで、同じグルーブがブラシでの演奏になります。

これもオイシい!

すでにこの「EZ Drummer」はFunk Masters、JAZZのライブラリーとともに、私のメインドラム音源として大活躍中です。皆さんもぜひお試しを!!

ムービーではEZ Drummerの簡単さ、抜群の音の良さとパターンの凄さを堪能できます。さらに、「Fank Masters」、「JAZZ」のライブラリーも紹介しています。ぜひご覧ください。

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