YAMAHA MODX

ここに注目:

  • MONTAGEのDNAを引き継いだ圧倒的な高音質
  • 使いやすさを追求した大型タッチパネルとユーザーインターフェース
  • これだけの高性能で軽量、コンパクトなサイズ
  • アクティブなキーボーディストにピッタリ!

YAMAHAから MONTAGEの DNAを引き継ぐ FM-X 音源と 、リアルで高品位なサウンドの AWM2 音源を搭載するハイブリッド音源の MODX シリーズが発表されました。

MODX シリーズには、MODX6(61Key),MODX7(73Key),MODX8(88Key) の3機種がラインナップされています。今までのフラッグシップモデルの後継機種のシリーズは、61Keyモデルと88Keyモデルの2種類が出ていましたが、MODX には 73鍵モデルが追加されたことで、プレイヤーの選択肢も広がりました。

modx6
modx7
modx8

ピッチベンド、モジュレーションホイールが上部に配置されているので、横幅がコンパクトに収まっています。赤のLEDライトボタン、青のスーパーノブとMODX のネームラベル、大型のカラーLCDと、とても見た目も良く、特にシリーズの中でも MODX6 は個人的にデザインがコンパクトにまとまってバランスがとても良く、カッコイイと思います。

MONTAGE のDNAを引き継ぐシンセサイザーエンジン

MODX は、YAMAHAのフラッグシップモデルであるMONTAGEのテクノロジーを完全に引き継いでいます。スペックも、私たちユーザーが想像する以上に、MONTAGE のスペックに迫るほどの仕様となっています。音源方式は、リアルなアコースティック系からドラム、シンセサイザー系まで幅広いサンプルベースの音源方式、AWM2音源と、YAMAHA 往年のDX-7に代表されるFM音源がさらに拡張され、フルプログラミング可能な FM-X 音源のハイブリッド方式で、MONTAGEと全く同一エンジンの仕様となっています。

音源スペックは、MODX シリーズ全て共通

AWM2音源 
同自発音数 128音
波形メモリ:5.67GB相当 ユーザーエリア:1GB

FM-X音源  
同自発音数64音(MONTAGEは、128音)
8オペレーター 88アルゴリズム

プリセット数 
2,000種類以上

フィルタータイプ 
18タイプ

驚くことに、シンセサイザーエンジン部分のスペックは、FM-X音源の同時発音数以外は、同じスペックです。また、MONTAGEが発売されてから公開されているさまざまなコンテンツも完全互換するようになっています。下位機種とは思えない豪華な仕様と互換性を持っています。

膨大なプリセットとライブセット

膨大なプリセットからの選択

MODX には、リアルなアコースティック系からシンセサイザーサウンド、リズミックなパフォーマンスサウンドなど、2,000を超える膨大なプリセットが内蔵されています。全て MONTAGE と互換性のある圧倒的な高音質のサウンドプリセットです。

それだけの膨大なプリセットのから好みのサウンドや、バンドで使用するサウンドなど、使いたい音をすぐに探しだす事が出来るように、細かなカテゴリーにサウンドがカテゴライズされていて、サーチ機能や並べ替えの機能により、欲しい音色をすぐに見つけることが出来るよう工夫されています。

また、MONTAGE同様に高解像度の大型のタッチパネルを搭載しているので、画面上に表示される情報量も多く、お気に入りのサウンドをタッチすることですぐにプリセットを選ぶ事が出来ます。

もちろん、プリセット毎に最適な演奏で音を聞かせてくれるオーディション機能も備わっています。

​お気に入りのプリセットを管理する

これもMONTAGE同様、ライブで使用するセットや、お気に入りのサウンドのセットをLIVE SET登録で管理することが出来ます。

ライブセットの登録も簡単で、 音色を選ぶ → SHIFTボタン + LIVE SETボタン → 登録先をタッチする

これで、ライブセットリストの指定した位置に、プリセットを登録することが出来るので、とても簡単に組むことが出来ます。

上の写真のように、あらかじめメーカーがプリセットから集めた「Best of MODX 1」などのプリセットのライブセットが256種類、ユーザーが新規で作ることが出来るライブセットは、2,048種類も用意することが出来るので、ライブのセットリスト毎にライブセットを組むことで、さまざまなパターンに対応出来ます。

MODX のユーザーインターフェース

modx6

パフォーマンスコントロール

MODX 左側にあるセクション、勝手にパフォーマンスコントロールのセクションと呼びますが、

ピッチベンド
モジュレーションホイール
アサインボタン1
アサインボタン2
モーションシーケンスのホールド
モーションシーケンスのトリガー

MONTAGE のホイールコントローラー部分に装備されていたボタンと同様の機能が装備されています。ただ、タッチスライダーのコントローラーは、つきませんでしたが、特に大きな問題とはならないでしょう。

他にも、オーディオインターフェースの機能もあるので、マスターボリューム以外に、USBボリューム(モニター用)、アナログインプットのオン/オフスイッチとゲインが装備されています。

MODXでも強力な機能、アルペジオのオン/オフ、MONTAGE から引き継いだ、モーションコントロールのオン/オフももちろん装備されています。

トランスポーズもオクターブ単位で上下出来るスイッチが装備されているので、パフォーマンスに係わる操作は、このセクションで全て行う事が出来るでしょう。

サウンドとパートのコントロール

MODX は、これもMONTAGE 同様に8つパートで構成されていて、それぞれのパート、エレメント/オペレータを4つのスライダーで切り替える事で、8つ分のスライダーのコントロールを実現しています。これで単純にスライダーが占めるスペースが半分になりました。

サウンドをリアルタイムでコントロールするマトリクス方式のツマミも4つになりましたが、縦軸の切り替えボタンにより、4x4の16種類のパラメーターをリアルタイムでコントロールすることが出来ます。もちろん、アサインをする事も可能になっています。

さて、過激なサウンド変化や時間的変化など様々なパラメータをリアルタイムでコントロールすることが出来る最大の売りであるスーパーノブももちろん搭載されています。これもサウンドの互換性からもわかるように、すべて、MONTAGE と同じように動作、コントロールすることが出来ます。

MODX で唯一、MONTAGE に無い、MODXだけについた機能のボタンがあります。

RHYTHM PATTERN ボタンです。
これは、このボタンを押すことで、すぐにMODXのリズムパターンを選択してスタートが出来る用にするための一発ボタンです。これで、いちいち今の演奏中にリズムを流したい場合など、プリセットからリズムを検索して探して鳴らすなどと言う手間が省けることになるので、バンド練習などで、ドラマーがいない場合でも演奏しながらすぐにパターンリズムをプレイさせることが出来る便利な機能です。

エディット、コントロールセクション

これも勝手にセクションの名前を付けてますが、、ダイヤルによるパラメータなどのコントローラ、おなじみのカーソル、DEC/INC (YES/NO)とENTER/EXITボタン。

システム的な設定を行うUTILITY 、STORE/EDIT,SHIFTなどが装備されています。

このセクションで一番重要なのは、後ほど紹介しますがお気に入りのプリセットや使いたいプリセットをSHFT+LIVE SETボタンで一発でライブセットを管理することが出来る事でしょう。

プリセットサウンドは、AUDITIONでその音色の特徴をデモプレイしてくれるので、便利な機能です。

使えるシンセサイザーとは?

プリセットを使う

今ではさまざまな音源方式やスタイルのシンセサイザー、キーボードが発売されていますが、使いやすいとは一体何かと考えた場合、今の時代は数百、数千のプリセットは当たり前の時代で、全てのプリセットを聞いて、把握しながら選択することはほぼ不可能です。

そこで、「プリセット(音)を選びやすい」と言う事は、重要なプレイヤーの行動の一つです。様々なメーカーでもカテゴライズや識別でジャンル分けなど工夫はされていますが、やはり高解像度で大画面の情報量から検索、タッチで選択する軽快さは、一度体験するとダイヤルやボタンを押してプリセットを選択する方式には戻れなくなります。

その点、この MODX は、ユーザーやプレーヤーが購入してからすぐに使えるよう、オペレーションが使いやすいように、使いこなせるように考えられた機種だと思います。

プレイヤーとして使う

プロのプレイヤーの方は別として、バンドなどでキーボードを担当するアマチュアのプレイヤーは、スタジオにセットされたキーボードを使用するか、自分の機材を持ち込む必要があります。ましてや、ハイエンドの機種となると軽く20Kgを超えてくる物もあるので、なかなか苦しい思いをして、活動していると思います。

このMODXシリーズは、その点も考えられていて、プレーヤーが負担にならない程のコンパクトさと重さ、MODX6とMODX7は、ショルダーのついたソフトケース、MODX8はキャスターのついたケースになっている、とても運びやすいバッグも用意されて発売されています。

これはとても重要な事で、自分の機材をスタジオで使用出来るか、出来ないかでは、バンドリハーサルの意味も全然異なってくると思います。

デモ&レビュー映像

コストパフォーマンスが高い!

デモ&レビュー映像でサウンド、パフォーマンス、このレビューで機能の詳細を紹介してきましたが、MODX シリーズは、驚くことにMONTAGE とほぼ同一の機能を持ち合わせていながら、価格もかなり衝撃的な価格に設定されていることです。

MONTAGE の今までのコンテンツ、もっと古くは、MOTIF時代のプリセットの資産までもが互換性を持ち、現在の機種で再現出来るという、素晴らしい思想のシンセサイザーです。

また、軽量、コンパクト、使いやすい、わかりやすい。
プレーヤーがくじけること無く操作を行ってパフォーマンスに集中出来る機種だと思います。

販売情報

さらにおすすめ

ASM HYDRASYNTH

ASM (Ashun Sound Machines) という新しいメーカーから初の商品となるハードウェア・シンセサイザーが発売されました。その名は、HYDRASYNTH 、49鍵のキーボードモデルとデスクトップモデルの2つのバージョンがあります。

IK Multimedia iRig Keys I/O

IK Multimediaから新しいコントローラー、iRig Keys I/O が発売されました。iRig Keys , iRig Keys Proに続き、iRig Keys I/O は、25Keyと49Keyの二種類がラインナップされています。名前からも十分...

YAMAHA S70 XS

今回ご紹介するこの「S70 XS」は、S90 ESの後継機種としての位置づけもありますが、音や機能の面では素晴らしい進化を遂げています。 もちろんシンセサイザーとしての心臓部はMOTIF XSそのままで、ヤマハグランドピアノ“S6”という新規ピアノ音色(100MB超の大容量!)が...

2009楽器フェア 製品ピックアップ!

楽器フェア、行って参りました!早速いくつかの製品をピックアップしてレポートしてきたので、ご紹介します。 まずは、今年のNAMMショーでも話題だったRhodesの復活です。デジタル全盛のこの時代に、オリジナルに忠実かつ、スタイリッシュにmk7として蘇りました。日本の代理店は、山野楽...

Waldorf blofeld Keyboard

まずは基本。ドイツの会社なのでドイツ語的にはウォルドルフとなるのでしょうが、Worldwide的には「ウォルドフ」と読みます。 PPGWAVE 2.3 さて、Waldorfと言えば1980年代初頭のアナログシンセ大全盛時代に、当時画期的だったウェーブテーブル音源方式のシンセサイザ...

ARTURIA V Collection 6

ARTURIA 定番のパッケージ・ソフトウェア、V Collection がバージョン6となって登場しました。今回のバージョンから新しいインストゥルメント、DX7 V , Buchla Easel V , Clavinet V , CMI V、この4つが追加さ...

もっと記事を見る

page top